魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

フィリピン魚78.スズメダイモドキ

2012年09月20日 20時11分58秒 | 魚紹介
 
はい!明日から魚類学会の研究発表買いがあると思って今日から新幹線にのって下関へ向かおうとしていました!!(・ω<)てへぺろ 
 
  さてさて・・・全く下関と関係はないのですが今日のフィリピン魚はスズメダイモドキHemiglyphidodon plagiometopon (Bleeker)です。

一見して黒っぽく地味なスズメダイなのですが、よく見ると面白いです。頬や頭部に小さな淡色斑がありますし、眼の周りにも小さな淡色斑があります。このうち眼の周りの斑は、水中写真でみると青く輝いて見えます。背鰭や臀鰭の後方はかなり大きくなります。
 
 
鰓耙は他のスズメダイ科魚類よりも極めて多いです。ほかの多くのスズメダイは鰓耙数15-30位なのに対し、本種では65-85と、著しく多いのです。このような黒いスズメダイは他のスズメダイと区別がつきにくいのですが、標本にして、鰓を捲れば、本種であると真っ先にわかるのです。
 
 
幼魚は全身が鮮やかな黄色、もう少し小さい個体では、頭部などに鮮やかな青い模様が入っていることもあります。分布は西部太平洋とアンダマン海、中国の周辺で、日本では琉球列島に分布します。生息地は水深20m以浅のサンゴ礁で、特に浅いところに縄張りを作っています。そしてその縄張りの中で、藻類を捕食しています。
 
英名はラグーンダムゼル、ですが、この名称は他のスズメダイにも使われることがあり注意が必要です。観賞魚の世界では、頭が青くて体が黄色いスズメダイの仲間にこの名称があてられるようで、インターネット検索でも何種類かが混ざっているようでした。しかし、スズメダイモドキの成魚は他の魚と一緒に飼育するのは、難しいのではないかと思います。
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