キンメダイ科の魚は最近2回ほど記事を書いたと思いますがキンメダイ科の代表というべき、キンメダイがまだ記事になっていないではないですか・・・。ということで、キンメダイBeryx splendens (Lowe, 1834)。
キンメダイは深海の魚ですが、チョウチンハダカの仲間やソコダラの仲間など底にべたりと張り付く、あるいは底より少し上をホバリングするのではなく、海山の周りを遊泳している種類です。
キンメダイは漢字で書くと「金目鯛」。その名の通り眼は光の当たる角度によって金色に光り輝きます。タイという名前がありますが、タイ科魚類を含むスズキ目魚類より原始的な特徴を備えているもので、尾鰭や腹鰭の鰭条数が多いです。
フウセンキンメとの区別方法はこの鼻孔の形。本種ではやや細い溝のようになっていることで鼻孔が楕円状であるフウセンキンメと区別することができます。フウセンキンメとはこのほか、体長と体高の比率や、背鰭軟条数でも区別できますが、手早く確実に同定するならばこの方法でしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます