魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

スギ

2019年01月17日 15時58分11秒 | 魚紹介

(今回の記事は2019年1月17日にアップしたものですが、某社社長氏によりぶろぐをすべて消された後復旧を試みるも復旧できなかったため、ノン・オリジナルのものとなります、ご了承ください)

昨年我が家にやって来た大型魚のご紹介。スズキ目・スギ科・スギ属のスギ。スギ科の魚は三大洋に生息している、本種のみの1科1属1種という種である。しかし、ある魚に非常によく似ているのだ。

コバンザメ

それがコバンザメである。写真の個体からはわかりにくいが、スギの小さいものはコバンザメによく似ている。スギも幼魚のうちは細長く、体側に細く黒い縦帯が出るところもそっくりである。しかしこの2種の見分けはとっても簡単。頭部背面に吸盤があり大型魚に吸い付くことができるのがコバンザメ、頭部に吸盤がなく、鰭膜のない、それぞれ独立した小さな棘がならんでいるのがスギである。

スギの頭部

スギは吸盤がないので大型魚に吸着することはできないが、それでもサメなどの大型魚に付随しておよぐ習性がある。そういうとこも総合的に見て、コバンザメそっくりである。成長が早く餌を独り占めするのかどうかわからないが、水族館ではまるまると太った巨大な個体をみることもある。コバンザメも大型個体は大型魚に吸着せず、自由遊泳をして餌を撒けば群がってくる。

スギはアクアリウム向きではないものの、食用魚としてはそこそこ重要な魚ではある。以前は「とろかんぱち」などとして売られたこともあるというが、現在はこの名称では販売不可となっている。脂がよくのり美味なので沖縄などでは養殖までされているよう。しかし今回は長崎県で水揚げされた天然もの。養殖された個体ほど脂はのっていないのかもしれないが、ほっそりしているが痩せてもいない、健康そうな見た目をしている。

スギの刺身。脂がよく乗っており美味しい。養殖の魚とちがって脂のりすぎでないのもいい。またコバンザメだと内臓が非常に臭みがあるがスギではその特徴は見られないように思う。ぜひともまた賞味したい魚である。このスギも長崎県 印束商店 石田拓治さんより。ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする