魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ヒゲソリダイ

2010年11月22日 14時10分40秒 | 魚紹介

イサキ科のヒゲソリダイHapalogenys nigripinnis (Schlegel in Temminck and Schlegel)です。これも天草で購入しました。

イサキ科のうち、ヒゲソリダイ属は背鰭棘数が9以上で背鰭起部に前向き棘があることで区別できます。本種では、下顎に痕跡的な髭があるのが特徴です。近年は別科にうつされることもあります。

ヒゲダイはこれがもっと明瞭で、特徴的なのですが、残念ながら私はヒゲダイを採集したり、食べたりしたことはないです。したがって写真はなし・・・

セトダイHapalogenys mucronatus (Eydoux and Souleyet)です。セトダイの特徴は体側に斜めの縞模様があるということです。尾鰭や背鰭は黄色っぽく、その後端は黒いです。

セトダイHapalogenys mucronatus (Eydoux and Souleyet)の下顎です。写真からはわかりにくいですが、小さな髭が密生しているのだそうです。

シマセトダイHapalogenys kishinouyei Smith and Popeです。下顎の髭は見ていませんが、痕跡的だそうです。これは底曳網でたまに獲れます。体側に縦帯があるので、カゴカキダイに似た雰囲気の魚ですが、カゴカキダイは別科の魚です。

ヒゲソリダイを食べてみました。塩焼きです。

肉の量は結構あり、味もいけます。皮にはうまみがあるように感じました。まあイサキ科ですので、美味しいものです。身の質はタイなどにも似ており、刺身や汁ものでもいけそうです。あまり釣れるものではないようですが、底曳網などでとれたものがたまに流通しますので、この機会に是非どうぞ。

コメント (5)
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