今回はトロールで5種のキホウボウが採集されました。最後の1種、トゲキホウボウScalicus serrulatus (Alcock)です。
今回採集されたキホウボウは5種で、最も多かったのがキホウボウ、次いでヒゲキホウボウ、イソキホウボウの順に多く、本種とオニキホウボウは1個体ずつしか漁獲されませんでした。
トゲキホウボウの特徴としては歯を有しないこと、吻突起がまっすぐであることがあげられます。また眼から前方に小さな棘があり、これが和名の由来になっていると思われます。
体側の暗色斜帯はソコキホウボウにもみられるようで、同定のポイントにはなっていないようでした。
キホウボウ科4種の比較です。上からイソキホウボウ、トゲキホウボウ、キホウボウ、ヒゲキホウボウ。本種は中型種で、20cmくらいになるようです。