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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書16 -向き合う力 / 大嶋重徳

2020年07月16日 | Weblog

2020/05/21放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今朝は引き続き、有名なマリヤの受胎告知の箇所です。

 驚くべきことは十代のマリヤが受胎告知を受け入れます。聖書にはこうあります。
 「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」(ルカの福音書1:38 新改訳 第三版)

 マリヤが受けとめることができたのはいくつかの理由があると思います。

 第一のことは、彼女のことばの中にあります。「おことば通り」ということばです。マリヤは天使のことばを聞き、やがて彼女は有名なマリヤ賛歌という歌を歌います。その歌の中で彼女は、旧約聖書が語る出来事が自分の身に起きたのだ、と歌うのです。小さな村の娘の十代の女の子です。恋もして、大工ヨセフの奥さんになることを夢見ていたマリヤです。そこに現れた御使いの語ったことばは、彼女が昔から教会学校で聞いていた聖書の救い主の預言と一つのことだったのです。何度も何度も繰り返し聴いていた聖書の預言の物語でした。そして気づいたのです。自分の人生に、聖書の語られてきたことが起こったのだと。ああ、私が選ばれたのか。彼女は受けとめました。マリヤには彼女の人生で、少なからず聞いて来た聖書の生活があったのです。どうして自分の人生はこうなったんだろう、この突然の痛みや苦しみは聖書のことばがこの身になることなんだ、と。聖書のことばが彼女を立たしめたのです。

 受胎告知のシーンが数々描かれてきましたが、その絵の多くにマリアの手やひざの上には書物が開かれている場面が描かれて来ました。「おことば通り」 そう言える彼女の聖書の生活が彼女に「この身になるように」と言わせたのだと思います。

 マリヤは震えるような思いで、おことばがあるから、おことばの通りに、と彼女の小さな信仰で幼い信仰で自分の人生に向き合おうとしたのです。聖書を読んで聖書で考えようと思った。こんな状況で神が私を恵まれていると言うなら、どこが恵まれているのかと考えようと思った。

 聖書は私たちの人生にとっていつもそのような意味を与えてくれます。もし私たちがこの世界に神がいるならばと、真剣に聖書に向き合い、聖書のことばに生かされるとき、聖書はこの身に起こった出来事に向き合う力を私たちに与えてくれます。ぜひ聖書を読んでいただきたいと思います。そこには、不思議といつもぴったりのことばがあなたに届けられることでしょう。すでに聖書に親しんでいるお友達がいるならば、その友達から手ほどきを受けながら聖書を読んでくださると嬉しいです。

    ( PBA制作「世の光」2020.5.21放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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