♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■新島八重の信仰 / 岩井基雄

2013年02月22日 | Weblog
2013/2/22放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。NHK大河ドラマの「八重の桜」、見ていらっしゃいますか? 福島県の会津で育ち、豪傑な生き方で「ハンサム・ウーマン」や「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた八重は不思議な導きで同志社大学の創立者新島 襄(にいじま・じょう)と出会い、クリスチャンとなります。八重は新島 襄と京都で最初のキリスト教結婚式を行い、兄の山本覚馬(やまもと・かくま)や夫の新島の信仰に支えられ、その生涯を歩みます。彼女の信仰についての文献はそう多くないそうでありますが、一昨年の11月にこの八重のメモ書きが群馬県の藤岡市内の旧家で見つかったそうです。そのメモは新島 襄の没後20年にあたる1910年に群馬県の安中教会で行われた記念式典に参列した際に八重が記したものと見られています。

 そこには万葉仮名を交えて「クリストの心をもて心とせよ」・・・キリストの心を心とせよ、と記されてあり、明治43年、1910年2月1日付で新島八重子と署名されています。八重がクリスチャンであったことを証しする貴重な資料ですね。

 この八重の聖句は新約聖書のピリピ人への手紙の文語訳の一節からでした。現代の新改訳聖書では、「自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。」(2章4節、5節)と訳されている箇所です。すなわち他者を顧み、他者のために自らを低く、遜(へりくだ)り、仕えていくキリストの心を自分の心としなさい、という意味ですね。

 八重の兄・山本覚馬がこだわった人々の邪悪な心を癒し、赦し、人を慈しむ心をキリストはすべての人に与えてくださるのです。そのキリストの愛にまた、心砕かれた謙遜さに生かされる生涯を新島八重は心に留め続けていたのですね。

 私たちもイエス・キリストの遜(へりくだ)った心から学び、他者を心から顧み、その立場を理解し赦し、具体的に愛を届ける者とさせて頂きたいですね。

 キリストの愛と心を学ぶためにあなたも聖書を読み、キリスト教会にいらっしゃいませんか? 教会はあなたのために開かれています。

(PBA制作「世の光」2013.2.22放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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