♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■しるしを見たい

2005年07月21日 | Weblog

 お元気でいらっしゃいますか。世の光の榊原 寛(ひろし)です。
 
 ある時、キリストのもとに宗教指導者や律法学者たちがやってきた事があるんです。そしてキリストに言いました。「先生。私たちはあなたからしるしを見せていただきたいのです。」つまり、奇跡を見たいんです、そう言うんですね。その時キリストは、「悪い姦淫の時代はしるしるしを求めます。」とはっきり言われまして、奇跡を行うことをきっぱりと断ったんですねえ。

 さて、悪い姦淫の時代とはですね、そのまま今日にあてはまることだと思いますが、聖書では真実な愛である神のもとから離れ、不信仰で好き勝手なことをしている罪深い人間は、神に対して実は姦淫をしていると言うんですね。従って信仰は形式的になり、また極端な厳正主義にもなり、結果、しるしを求めるの奇跡を見たいのという超常現象を求めるだけになってしまっているんですよね。

 ところでこの超常現象の心理学の著者は認知心理学専攻の信州大の菊池 聡(さとし)先生はですね、超能力や予言といった超常現象がなぜ今も信じられているかってことについて、こんなふうに言ってるんですね。「占いを信じる人が当った事実だけを記憶してしまうように、人間には自らの信念を補強する情報は認めるが反する証拠は受け入れないという確証バイアス(偏見)がある。」ま、片寄って受け入れてしまうっていうんでしょうかね。「偽の奇跡を本物と見誤ってしまう心理的メカニズムがある。」というようなことも言っています。

 キリストが復活し、弟子たちに現れた時、あいにく弟子のトマスは不在でした。帰ってみると仲間たち(は)、まあ、「先生に会った」と言って大喜びでした。しかし彼は仲間たちにこう言いました。「確認したか? 指を突っ込んでみたか? 手を差し入れてみたか?」 その時キリストがトマスに現われたんですねえ。そして言いました。「あなたは見て信じたけれど、見ないで信じる人は幸いです。」

 私たちは見ることによってそれが確かであることを確認します。しかしそれは見える世界のことだけです。見えない世界がどんなに重要であり、だから信じることによって成り立つ世界によって人間存在や相互の存在が成り立っているんだ、そういうふうに言っても過言じゃありませんよね。しかし残念ながら、悪い姦淫の時代なんです。万物の造り主であるまことの神に背を向け、人間が神のようになってしまっている時代なんです。ですから一時も早くこの神様のもとに、霊なる神様のもとに帰るべき時ではないかと思うんですがいかがでしょうか。

(PBA制作「世の光」2005.7.21放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせて日曜日の朝、教会に行ってみましょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

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