♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■闇の支配の時 / 板倉邦雄

2017年12月26日 | Weblog
2017/12/26放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「闇の支配の時」と題してお話ししましょう。
  『傷だらけの人生』という歌がありました。
    何から何まで 真っ暗闇よ 筋の通らないことばかり
    右を向いても左を見ても 馬鹿と阿呆のからみ合い
    どこに男の夢がある

 ルカ福音書の22章の続きです。イエス様がオリーブ山での祈りが終わった時でした。そこに松明をかざした一団が現れました。その一団の先頭は何と12弟子の一人でイスカリオテのユダではありませんか。「私が口づけをする人がイエスだ。」と打ち合わせをしていました。ユダは先頭に立ってイエス様に口づけしようと近づいたのです。

 イエス様は言われました。「ユダよ。あなたは口づけをもって人の子を裏切るのか?」 口づけは親しい挨拶の行為です。その親しい行為をもって恩師であるイエス様を裏切るのです。これこそ人の深い心の闇でなくて何でしょうか。

 ところで、弟子たちも目が覚めました。イエス様を守るために、「主よ。剣で切りつけてやりましょうか。」と叫びながら弟子の一人ペテロが祭司長のしもべに切り付け、右の耳を切り落としてしまいました。イエス様は厳しく「そこでやめなさい」と弟子ペテロをしかり、そのしもべの耳に手を触れてお癒しになったのです。剣という戦いの武器で自分や他人を守ろうとする考えまた行為も闇の支配する時ではないでしょうか。

 更にイエス様は自分に向かって来る祭司長、宮の管理長、長老たちに対して言われました。「あなたがたは、強盗にむかうように剣や棒を持って出てきたのか。あなたがたは強盗に向かうように剣や棒を持って出てきたが、毎日あなたがたと一緒に宮に行た時には、わたしに手を懸けなかった。だが今はあなたがたの時また闇の支配の時である。」(ルカの福音書22章52、53節 口語訳聖書)
闇の支配の時とは、上に立つ政治的・宗教的権力者に、ことばが支配される時ではないでしょうか。また剣や棒という暴力によって私たちの心と体が支配される時ではないでしょうか。闇の支配している時は正しい人が強盗というレッテルを張られる時代なのです。良心の自由、信教の自由、言論の自由、集会の自由、出版の自由が保障される時代となりますように祈ります。
 
   (PBA制作「世の光」2017.12.26放送でのお話より )

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