新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

愛想なしの岩にカンパイ

2015年10月26日 18時15分20秒 | 写真と俳句

 秋の潮は穏やかなことが多い。と言っても、春の潮のような弛みはない。

 澄んできびきびとしている。つまり、冗漫さや蛇足がないのだ。

 波に付き合っている岩にも、揺るぎはない。冬ほどの厳しさはないが、微塵も甘さは感じられない。まるで古武士だ。

 愛想なしの岩に乾杯。

 私も斯くありたいものだが、いまや緊張を持続させることは無理。この頃は、ハナから諦めている。

 円満になったと言われ、密かに悦に入っているのだから、他愛ないではないか。

   秋潮を被りて岩の無愛想    ひよどり 一平

コメント (2)
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