新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

日本というブランドが揺らいでいる?

2015年10月17日 11時04分39秒 | 身辺雑記

 横浜市都筑区の大型マンションに施工不良があったことで、大きな問題となっている。

 これは当該マンションの住民だけの問題にとどまらず、全国のマンションの問題として拡大するかも知れない。

 このような事態は、マンションの施工品質だけの問題ではなく、国民全体の安全・安心の基本にかかわることであり、今後の推移を見守る必要がありそうだ。

 マンションが傾いている原因は、基礎の杭打ち工事に施工不良があったとされており、住民には大きな不安を与えている。

 当該マンションは、2006年に三井不動産レジデンシャルが販売を開始した。

 施工会社は三井住友建設で、一次下請けとして日立ハイテクノロジーズ入っており、杭打ちの工程については、二次下請けに入った旭化成建材が行った。

 基礎工事の施工にあたっては、事前に三井住友建設が事前にボーリング調査によって支持層を推定する。

 その情報に基づき、旭化成建材が工場で打ち込む杭を製造し、現場で杭を打ち込むという段取りで工事が進められた。

 現場で杭を打ち込むに当たっては、ドリルで穴を掘り、ドリルが支持層のような強固な地盤に達すれば、地上のモニターに波形データが表示され、それを確認した後に杭を打ち込むのだそうだ、

 それらの工程に偽装があったとのこと。つまり、他の現場のデータを持ってきて、この現場のデータとしたらしい。

 具体的な詳細については、今後更に調査されるのだろうが、いずれにしても、この工程において「データの差し替え」とか、「でーたの偽装」とかが行われたようだ。

 販売会社の三井不動産レジデンシャルの社長は、「全棟建て替え」を表明しているが、住民の意向との兼ね合いもあり、今後の推移が注目される。

 驚いたことは、「信用」を売り物にしていた日本企業のこのような実態だ。テレビで中国のビルの倒壊を見て、「よその国のこと」と思っていたが、

日本企業においても何ら変わらないお寒い実態があるということだ。

 旭化成建材は全国で3000棟にかかわったそうだ。会社としては全棟を調査するらしい。調査結果をどのように扱うかが問題だ。

 東洋ゴムでは免震ゴムの問題があったが、また防振ゴムについても何かがあったらしい。

 2020東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムについても、なんとも気分の悪い話だった。

 日本というブランドは、「高い技術力」、「高い信頼性」と思っていたが、それは身びいきの過信だったのだろうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする