新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

愛想なしの岩にカンパイ

2015年10月26日 18時15分20秒 | 写真と俳句

 秋の潮は穏やかなことが多い。と言っても、春の潮のような弛みはない。

 澄んできびきびとしている。つまり、冗漫さや蛇足がないのだ。

 波に付き合っている岩にも、揺るぎはない。冬ほどの厳しさはないが、微塵も甘さは感じられない。まるで古武士だ。

 愛想なしの岩に乾杯。

 私も斯くありたいものだが、いまや緊張を持続させることは無理。この頃は、ハナから諦めている。

 円満になったと言われ、密かに悦に入っているのだから、他愛ないではないか。

   秋潮を被りて岩の無愛想    ひよどり 一平

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寸刻を惜しむは憐れ | トップ | 昭和一桁は戦争がキライ!! »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太郎ママ)
2015-10-27 07:50:44
いつもながらの唸らせる御句。
お手本です。
このような風景一つを切り取っての作句。
ひよどり様も揺ぎ無いモノを持っていますねぇ。
返信する
太郎ママさんへ (ひよどり)
2015-10-27 20:29:01
お褒め下さり嬉しい限りです。
またファイトが湧きました。

しかし、なかなか思うように参りません。
四苦八苦しております。
返信する

コメントを投稿

写真と俳句」カテゴリの最新記事