新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
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幾つになっても愚かです

2015年10月12日 18時50分33秒 | 身辺雑記

 過日の大汐会で、昔の仲間たちの凄い作品を見せてもらった。

 過去にも幾度か見せて貰っていたが、そのたびにわが身の不器用さを嘆きつつ、仲間たちの取り組み姿勢に心打たれていた。

 今回は二人の仲間の作品を紹介したい。

 上の作品は「浮き書絵彫り」。

 大汐会の永年幹事であるY.Yさんの作品。かなり太い孟宗竹を蒸かしたりニスを塗ったりした上で、彫り進めるらしい。

 色使いはニスだけであり、微妙な色彩は彫りかたで決まってくるようだ。彫り分けることで色合いの違いや濃淡を表出させるのだとか。

 Y.Yさんは上の作品のほか幾つかの作品を見せてくれた。いずれも童心を描いたほのぼのとした雰囲気の作品であった。

 上の作品は、以前にもこのブログで紹介したT.Mさんの竹細工。来年の干支「申」に因んで作ったお猿さん。

 彼は毎年のように干支に因んだ干支の作品を、翌年の年男にプレゼントしていた。

 この作品を制作するに要した時間は、約7時間だとか。材料の準備などを考えれば、かなりの時間を費やしているようだ。

 

 因みに上の写真は「巳」。ユーモラスな作品だ。

 T.Mさんの真骨頂のもう一つは、次の昆虫のような精密な作品にある。

 私の写真術の稚拙さから、虫の髭が切れた形で撮ってしまったのだが、真の作品は、微妙な細さにまで細工されていて素晴らしい。

 もはや単なる「竹細工」ではなく、アートの域に達している。

 大汐会の会場で見せてもらった数かずの作品は、いずれも傑作揃い。特に「竹細工による鳥獣戯画」は見事な作品であった。彼はどこまで進化していくのだろうか。今後の進化がとても楽しみだ。

 現在は横浜市において3つ教室を開き、広い年代の受講生に指導しているとのこと。

 ご興味のある方は、横浜市に問い合わせてみたらいかがでしょうか。

 今日のブログで、Y.YさんとT.Mさんの作品を掲げさせてもらった。

 私には到底及びもつかない技芸の素晴らしさに、心から驚嘆の拍手を捧げます。

 やはり創造することは素晴らしい。

 年を重ねるにつれ、身体的な問題を中心に、次ぎづぎと不都合が出てくる。だが、それを嘆いてばかりいても、どうなるものでもない。さらに衰えに拍車がかかるだけだ。

 老いても諦めたりせず、新たなチャレンジが必要なのではないか。私はそのように思っている。

 チャレンジすることで新たな自分が発見できれば儲けもの。仮に再発見ができなかったとしても、気持ちの活性化には繋がるはずだ。

 ひょっとして、新しい出逢いがあるかも知れませんぞ。

 明日は奥日光の紅葉を撮りに行ってきます。傑作が撮れなかったとしても、今のこの気持ちの昂ぶりは、回春に効果があるはずです。

 幾つになっても、愚かですねェ~

 

 

 

コメント (4)
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