やがて来る者に晩秋の椅子一つ 有馬 朗人
晩秋という大きな景の中、ポツンと椅子が置いてある。
椅子は誰を待っているのだろうか。
来るのは誰?決して作者ではない。
むしろ作者は、去りゆく者。
来るのは冬将軍?
まさかそのようなリクツを言っているのではあるまい。
………
常に去る立場の自分を思い知らされる句だ。
やがて来る者に晩秋の椅子一つ 有馬 朗人
晩秋という大きな景の中、ポツンと椅子が置いてある。
椅子は誰を待っているのだろうか。
来るのは誰?決して作者ではない。
むしろ作者は、去りゆく者。
来るのは冬将軍?
まさかそのようなリクツを言っているのではあるまい。
………
常に去る立場の自分を思い知らされる句だ。