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一般向け書籍の適切サイズ?

2008-09-18 14:45:59 | 読書ノート
ジョン・マクミラン『市場を創る:バザールからネット取引まで 』瀧澤弘和, 木村友二訳, NTT出版, 2007.

 市場が上手く機能するための条件について解説した“一般向け”の書籍。かなりわかりやすく書かれており、スラスラ読める。

 個人的に気になったのは、内容ではなくパッケージの方。

 専門家向けの学術書でもなく、図表が満載というわけでもない(図表はゼロ)のに、なぜA5版ハードカバーの横書きなのだろうか? 平易な内容なのに、これでは一般の人が手に取りにくく、ずいぶんいかめしい印象である。

 この種の内容なら、ふつう四六版縦書きで出版するはずである。ページ数の問題を指摘する向きがあるかもしれない。だが、そもそもこの本のフォントが大きいので、それを小さくすれば、版型が小さくなってもそれほどページ数は増えないと思われる。

 大学での教科書として売るつもりなのかもしれないが、それならソフトカバーでも良かっただろう。A5版でハードカバーの書籍は、普通の人がアクセスするには敷居が高いと思うが…。版型やデザインを変革する試みかなのかだろうか?謎である。
コメント
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