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ジャケ写で評価が落ちる?

2008-06-19 10:24:17 | 音盤ノート
Lonnie Liston Smith "Astral Traveling" Flying Dutchman rec.1973

 Rare Groove系のミュージシャンとして知られるLonnie Liston Smithだけれども、この最初のリーダー・アルバムはそのような印象を感じさせない。タブラを使ったリズムは細かいが、全然ファンキーではない。ソプラノ・サックスを中心に、ピアノを脇に配置した編成で、叙情的で美しい曲を奏でている。

 冒頭の"Astral Traveling"は、特に素晴らしく美しい。エレクトリック・ピアノを、星がキラリときらめく様に鳴らす(幼稚な表現で申し訳ない)彼のスタイルが存分に活かされている。もともとPharoah Sandersの"Thembi"(impulse)で披露されていた曲だが、Smith版のほうがメロディもリズムも輪郭がクリアになっている。

 もったいないのがジャケットの濃い写真。透明感あふれるこのアルバムの音と合っていない。Smithはこの後何度もジャケットに自分の姿を登場させるんだが、その垢抜けなさが彼の知名度と評価を低めているような気がする。
コメント
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