本館・講堂に続いて、兼松記念館(S9)へ。
兼松という名前については、gipsypapaさんのブログから引用させて頂きました。
>この名前についている兼松というのは、現在の総合商社兼松株式会社
>のことで、創業者兼松房治郎の遺志を継いで行われた社会貢献事業の
>一環として当時の神戸高商へ寄贈されたものです。
>兼松は他にもオーストラリアにシドニー病院兼松病理学研究所、
>国内では一橋大学兼松講堂(1927年、伊東忠太設計)などの寄贈を
>しています。
とのこと。なお、神戸大学は1902年(明治35年)の神戸高等商業学校設置をもって開学の起点としているそうです。歴史ある大学ですね。
外観の最大の特徴はドドーンとした円柱を持つゴツイ車寄せでしょうか。一見すると無骨一点張りのようにも見えますが、梁下には浅い彫り込みがあったり、照明もきちんとデザインされているなど手抜かりがありません。
そして、内部では本館と同様に階段回りが見事でした。本館に比べると若干小ぶりな感じがするものの、大理石やタイルの使い方など全体のテイストはよく似ています。ここでは鋳鉄製でしょうか手すり部の透かし模様のデザインが秀逸。このモチーフ何でしょうね。幾何学模様にも見えますし、植物的な柔らかさ・優しさもあるような。
次に4つ目の建物である図書館(S3)へ。軒先のロンバルディア帯が見事です。ズームアップして見ると、凝ったデザインであることがよく分かりました。そして、ここの内部が圧巻!これについては次の記事で書くことにします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます