波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

ノスタルジックな大井川鐵道

2017-07-22 00:46:05 | お出かけ
暑中お見舞い申し上げます、白黒茶々です。
今年も早いもので、気付いたら下半期に入っていました。季節のほうも夏の真っ只中にあり、夏に向けたイベントやお楽しみが用意されつつあります。 そのような中で………



静岡県の中部と西部の境に流れる大井川に沿うように走っている大井川鐵道では、今年も6月17日から10月9日まで、きかんしゃトーマス号を運行することになりました。 本物の機関車を装飾して造られたトーマス号は迫力充分で、子供だけではなく大人の心もグッと掴むのですよ。 そのトーマス号に乗るには、ローソンチケットを予約しなければならないのですけど、時季によってはかなりの倍率となり、チケットが手に入りにくいそうです。 それに加えて、トーマス号目当てに県外から遠路はるばる来るのも、大変ですよね。そこで、地元民といえなくもない私が直接見に行って、皆さんにその様子をできるだけリアルにお伝えするようにします。
そのトーマス号は、平成26年(2014年)に初めて運行されてから毎年お目見えするようになり、今年で4年目となります。その当時、私はたつぴ・箔・波を伴って見に行ったのですけど、そろそろ再会したくなりました。 それだけではなく、そちら方面に行くのだったら、やはりあの名所というか試練というか、度胸試しもやっておきたいですね。今回は、たつぴは都合がつかなかったので私一人がで箔と波を連れて行くことにしました。



7月2日の日曜日に、まず私たちは掛川パイパス沿いにある道の駅掛川に立ち寄りました。そういえば、3年前にも同じ経路をたどりましたね。また、こちらはパワースポットとして知られている事任(ことのまま)八幡宮旧日坂宿にも程近いのですよ。 さらに私は車で先を目指していき………



大井川沿岸の山道に入りました。 大井川鐵道は、島田市の金谷駅から大井川を遡るようにして走っていき、川根本町の千頭駅までの19駅39,5kmを結ぶローカル線であります。 新金谷駅を始点としているSL部門は好調で、黒字となっているそうです。 しかし、それ以外の列車は過疎地を走っていることもあって赤字で、3年前の3月には運行数が4割ほど削減されてしまいました。 一方の山をぬっていく道路のほうは以前よりは整備され、走りやすくなっていました。その先をグイグイ目指していったら………



旧川根町の中心部だった家山にたどり着きました。 その入口にある「家山の桜トンネル」は桜の名所でもあり、春先にはその名前の通りの桜のトンネルを、SLが走り抜ける光景を見ることができます。 その付近のさくら茶屋には、小便小僧があるのですけど、この小僧さんはタダ者ではないのですよ。 帽子と服を身に付けていながらも、下半身は丸出し……… というところはこの際突っ込まないことにしておいて、小便の勢いが尋常ではありません。 「ナニコレ珍百景」でも紹介され、調節次第では道路の向こうにまで飛ぶそうです。さらに私たちは川根温泉のある笹間渡を通過し、川根本町の地名(じな)に差し掛かりました。



地名駅の近くの茶畑の中には、「日本一短いトンネル」を自負している全長7mほどのトンネルがあります。 こちらもまた「ナニコレ珍百景」で紹介されたのですけど、山などを貫いているというワケではないので、正確にはトンネルではありません。ちくわを斜めに切ったような、この構造物の正体は……… 戦前には、貨物を運ぶための「川根電気索道」というロープウェイが、線路上をまたぐ形で通っていました。その荷物が落ちて、線路が傷んだりしないように設けられたのが、このコンクリート製のちくわ、いや、筒状の通り道だったのですよ。ロープウェイがなくなったあとも、そのミニトンネルだけは残り続け、現在に至ります。 できることなら列車がそこを通過する瞬間を撮りたかったのですけど、本数が少ないので次に行かせていただきます。 私たちはさらに北上していき、地名駅から3つ目となる………



田野口駅にたどり着きました。 木造で深みのある駅舎は、昭和6年(1931年)の開業時に建設されたときのままで………



内部の切符売り場なども、昭和初期の佇まいとなっております。 そういうこともあって、こちらは映画やドラマのロケにも使われるそうです。外から見ただけですけど、大井川鐵道ではこの他にも川根温泉笹間渡駅、下泉駅、抜里駅なども味のある昔ながらの駅舎が現在にまで受け継がれています。



しばらくして、その駅のホームには普通列車が停車しました。 レトロ感漂うこの車両は、昭和33年(1958年)に南海高野線の急行・特急用として製造されたものです。高野山方面で走っていただけに、勾配のある山道にも強いのですよ。



あともう1種類、昭和40年(1965年)に近畿車両で製造され、現在も近鉄南大阪線で活躍しているのと同じ型の車両も走っています。



こちらは無人駅で、駅舎やホームには自由に出入りすることができます。ここでようやくの出番です。 駅名表示のあるこちらのホームも、ノスタルジックな雰囲気ですね。これに昭和を彷彿させるスピッツも加わったら、なおさらです。 この日は炎天下だったのですけど、こちらのホームは風通しがよくて、屋根のある場所では彼らと一緒に快適に過ごすことができました。



あと20分ほどでこちらをSLが通過するそうなので、待つことにしましょう。 その際には、停車ではなくて通過するだけなので、一瞬のシャッターチャンスも見逃してはいけません。それから、煙を吹きながら勢いよく走ってくるSLに、箔波ちゃはどのような反応をするのでしょうか?あ~、なんかドキドキしてきました。



………なんて言っていたら、SLがやって来ましたよ これは昭和11年(1936年)に三菱で製造された、C56形ではありませんか



駅のホームからほんの数メートルの至近距離から見たということもありますけど、昔ながらの蒸気機関車は今どきの軽量化された列車とは違った重量感がありました。それに、客車のほうも昔ながらですし。蒸気や煙をはき、連結部や客車がきしむ音、それが猛スピードで走り抜ける姿は、まさに鉄の猛牛といった感じでした。
このSLは、当初は札幌・千歳線等で使用されていました。しかし、太平洋戦争の開戦と同時にタイ・ビルマ方面の軍隊に供出され、戦時輸送のためタイへ送られました。そして、昭和54年(1979年)に再び日本に帰ってきました。
つい目の前のSLの迫力に圧倒されてしまいましたけど、それに対する箔と波の反応は……… 特にビビった様子もなく、いたって普通でした。

大井川鐵道は昔ながらの駅舎だけではなく、列車のほうもレトロ感ありありで、鉄道ファンではない方たちにとっても魅力的だと思います。 それにSLが加わったら、まさに動く鉄道博物館と言っても過言ではないでしょう。 ………なんて誉めておきながらも、実は私はその沿線を車で訪れたことは多々あるのですけど、大井川鐵道には今のところ1度も乗ったことがないのですよ。 それに、今回はきかんしゃトーマス号目当てに来たのに、その前段階の話題でかなりの紙面を割いてしまいましたし。ということで、次回はそのトーマス号をメインにしてお伝えいたします。


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