波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

遠州横須賀散策とご当地グルメ

2017-06-14 01:02:59 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
全国各地で梅雨入り宣言されたのですけど、実質的にはまだその前段階といった感じですね。 梅雨時の雨も、そのあとに待ち受けているであろう炎天下も、ワンコのお出掛けには厳しいので、そうなる前に私はを連れて外出することにしました。 すでに今回の日記のタイトルにも出ていますけど、今回は遠州横須賀で歴史散策をしようと思います。



遠州横須賀は、現在の静岡県掛川市の南部に位置していて、かつて城下町だったということもあって、古くて味のある町並みが残っています。 ちなみに私たちがいるのは、その東側に鎮座する三熊野神社というところです。こちらの神社は、文武天皇によって大宝年間(7世紀初頭)に創建されて以降、熊野信仰などを背景に住民からの信仰を集めてきました。毎年3月下旬におこなわれる大祭では、江戸天下祭の流れを汲む13台の祢里(ねり=山車)が、三社祭礼囃子(静岡県無形文化財)の名調子に乗って、城下の町並みを練り歩き、たくさんの人で賑わいます。
といったところで、私たちはここからスタートして、横須賀の町並みを西に向かって歩いていきます。



それから間もなくして、八百甚に差し掛かりました。こちらは江戸時代末期から続く老舗割烹旅館で、現在の建物は昭和初期に建てられたそうです。古きよき佇まいは存在感ありありで、横須賀の街のシンボル的存在となっています。 そこから東に2軒隣には………



小石屋という、焼そば専門店があります。 こちらのお店のメニューは、専門店というだけあって焼そばのみなのですけど、並盛り(320円)からジャンボⅡ(650円)まであって、トッピングで目玉焼き(30円)を乗せることもできます。それから、焼そばはソースなしで焼かれるのですけど、まずはそのまま食べて、素材の味を確かめておきたいですね。さらにお店に備えられたソースをあとがけすれば、味に深みが増します。1つの焼そばで、2つの味を堪能できるなんて、いいですね ただし、ワンコを連れたままでは入れないので、箔波ちゃは一旦戻って車の中で待機していてくださいませ。
こちらのお店の営業時間は11時~13時30分なのですけど、食材がなくなったら閉めてしまうというので、散策の初っぱなから行ったほうがいいでしょう。ちなみに現在の時刻は12時8分。並盛りでも少なめのようなので、私は大盛り(550円)に目玉焼きを付けることにします。 以前から食べたいと思っていたので、楽しみですね。



そ、そんな……… まだお昼になったばかりなのに。 お店の入口には、無情にも「本日終業」の看板が立て掛けてありました。 今回の散策の半分は、焼そばが目的だったというのにぃ~ そのときの私の頭の中には、焼そばしかありませんでした。そういえば、横須賀にはこちら以外でも焼そばを食べられるお店があったような……… けんさく、検索、健作~



私としたことが、焼そばについ翻弄されて熱くなってしまいました。 冷静になった私は、再び箔波ちゃとともに、西に向かって歩いていきました。 そうしたら今度は私たちは、清水邸という古くて立派な庄屋に行き着きました。その2本東の細道沿いには………



佐々木菓子店という、昔ながらの駄菓子屋があります。 地元の子どもたちにとってはおやつ処であり、交流の場でもあるこちらのお店では、焼そばも食べさせてくれるというのですよ。やはり箔と波は一緒には入れないので、またしても車の中でおとなしくしていてくださいませ。
遠慮して内部の様子は撮影できなかったのですけど、奥行きがあって飲食用のテーブルやイスが並べられていました。そのようなお店を、老夫婦が切り盛りしているようですね。 そうしたら、メニューは………
お好み焼きや焼きうどんもあるのですけど、ここはやっぱり焼そばがいいですね。ちなみにサイズは、小220円、中270円、大320円、特大420円となっております。 値段からして、特大でもちょっと量が多いぐらいってトコじゃないでしょうか?それならば、特大に目玉焼き(50円)を付けてくださいませ。それから間もなくして、私は焼そばにありつくことができました。



………って、とんでもない量ではありませんか 目玉焼きの大きさから推測できると思いますけど、並の量の3~4倍はありそうです。私は若い頃よりは食が細くなってきたのですけど、お店にとっての一見(いちげん)さんがいきなりお残ししたら、かなり感じが悪くなるのでは? こうなったら食べられるだけ食べてみて、ダメだったらあやまるようにしましょう。
焼そばは細い縮れ麺で、具はキャベツのみでいたってシンプル。それらにカツオ節がかけられ、紅しょうがが添えられていました。



すでにソースで味付けされているのですけど、「お好みでどうぞ」と、追いソースも用意してくださりました。このシステムは、味の強弱が調整できるのでいいですね。 油ぶんが少なく、肉がないこともあって全体的にさっぱりしていて、私は難なく完食することができました。 もちろん、あと引くような味わいで、美味しかったですよ。
近くには高校があるので、このお店はその生徒たちの胃袋も満たしていると思います。そのような仕事を長年続けてきたので、お客のなかには親子二代でお世話になった方もいることでしょう。佐々木さん夫婦はこれからも元気で、このお店を続けていってくださいませ。



焼そば食べたい欲を満たした私は、再び先ほどの清水邸にやって来ました。こちらは江戸時代に廻船問屋を営んでいた豪商で、藩の御用達も勤めていました。明治に入ってから郵便業務にも携わったこともあって、正面玄関を飾る鬼瓦には郵便マークが施されています。こちらの母屋には昔ながらの広い土間などが残されているのですけど、この日はそのスペースを使って落語会がおこなわれていたので、その内部の様子を見ることも撮影することもできませんでした。



それでも、その奥には昔からの佇まいを今に伝える、奥の間や土蔵………



さらにその住居エリアから水路に架かる橋を渡っていくと、そこには………



江戸時代中期に造られた、回遊式の庭園が広がっているのですよ しかも、この庭の中心となる池には、清らかな水が湧き続けています。さらに、その中で気持ち良さそうに泳いでいる鯉の姿を眺めていると、心が癒されます。緑豊かな庭+広大な池+清らかな湧水+優雅な鯉の合わせ技は、最強といってもいいでしょう。
………なんて言いつつも、こちらにはまだとっておきのものがあるのですよ その清水邸庭園には湧水亭という茶室が設けられていて、そこでは………



呈茶(和菓子付、510円)はもちろんのこと、抹茶ラテや甘酒も味わうことができるのですよ 今後のためにも、外の席はワンコ連れでも大丈夫かどうか聞いておくべきところだったのですけど、またしても私は彼らに席を外してもらってしまいました。



今回は、甘酒をいただくことにしましょう 事前の情報によると、お客は清水家に伝わる漆器の中から好みのものを選ぶことができるそうですけど、この日は落語会のことで混乱していたからなのか、その過程はおまかせとなってしまいました。



そうしているうちに、甘酒のセットが、来ましたよ メインの甘酒に煎茶と味を整える塩辛いもの……… これは、浜納豆ですね!などが付いて、300円ときたもんだ!甘酒は地元の酒蔵から取り寄せた酒粕が使われていることもあって、市販品には出せない独特の甘さと深みと味わいがありました。もっと暑くなったら、冷やし甘酒のほうも試してみたいですね。



そのあと私たちは、城下町の西端にある横須賀城跡に行き着きました。こちらのお城は、武田勝頼の手に渡った高天神城を攻略する拠点とするために、天正6年(1578年)に徳川家康が大須賀康高に命じて築かせました。 当初の規模は、お城の主要部の本丸、西の丸、北の丸のあたりだけだったのですけど、その後も改築や拡張がおこなわれ………



石垣や4層の天守をもつ、近代のお城となりました。このお城は明治になるまで存続したのですけど、その後取り壊され、石垣も旧見付学校の土台などに転用されてしまいました。昭和に入ってから、跡地は宅地造成に巻き込まれる恐れがあって、地域住民の働きかけなどにより国の史跡に指定。



現在、城跡には入口を防御するために造られた三日月堀や………



近年になって積み直された石垣などがあります。 こちらの石垣は玉石を積んで築かれていて、お城では珍しいです。



その石垣を横目にしつつ、私たちは坂道を上っていき、いざ本丸跡へ。



そこには立派な城址碑だけではなく………



復元・整備された天守台もあります。 せっかくその上に登ったのに、写真の角度がよくなくてまわりの様子が分かりにくくなってしまいました。築城当時はお城のすぐそばまで海だったのですけど、江戸時代中期にあった地震で土地が隆起し、海岸線は数キロ南となってしまいました。そうしたら、今回の歴史&グルメ旅はここではなく、次の場所で締めていいでしょうか?いいですよね?じゃあ、移動します。

今回の散策のスタート地点の三熊野神社の南東に位置していて、逆方向となるのですけど、私たちは市立横須賀小学校にお邪魔しました。こちらの学校には二宮金次郎の銅像があるのですけど、他とは少し違うのですよ。以前にも箔波日記で触れたことがあるのですけど、薪を担いで勉強するスタイルではなく………


※学校にお願いして、入らせていただきました。

なんと、わらじを手にしているのですよ 家計を助けるために、編んだわらじを売り歩いたという彼のエピソードをもとにして造られたと思われます。そうしたら、せっかくなので………



箔と波にその脇をかためてもらいましょう これは以前にもやりましたけど、少しは知的に見えるでしょうか?
今回の企画は、歴史&グルメ旅とはいっても、私がやる場合は性格上どうしても行き当たりばったりではなく、事前に調べたり情報を得てからになってしまいます。とはいっても、今回は狙いを絞っていた焼そば屋に閉まられたり、廻船問屋に立ち入り制限があったり、焼そばの特大の量を読み誤ったり、………と、私にしてはシナリオ通りにいかない場面が続いてしまいました。 それでも、それはそれで楽しく、私が怒ったり泣いたりして帰るような場面はなかったので、めでたしめでたしということにしておきましょう。


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コメント (2)
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