沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

渡難の波に惨敗です

2007年02月25日 | ダイビング

 渡難(どなん)の島与那国出張から昨日帰宅しました。全身筋肉痛です(泣)。特に手首と、足の付け根(腰の部分)がかなりの張り具合です。緊張する中、必要以上の力を入れていたのが理由でしょう。渡難というのは、島へ渡るのが困難、と言うのがその由来。それだけ波が荒いということです。まったくその通りでした! 出張の成果もあまり芳しくなく少々BLUEなハチローですが、これもいい経験だと前向きに考え直したいと思うとります。 結果はどうあれ「やらないよりはやったほうがまし!」。ハチローの小市民人生33年の中で得たポリシーです。・・・しかしよくかみ締めてみると、それほど前向きな言葉でもないですね(笑)。以下、与那国報告を。

 出張には上司のIさんと二人で行きました。Iさんはサラリーマンながら、海人(ウミンチュ)がモリでなくカメラを持った、という表現がピッタリ来るような人です(イメージできますでしょうか?笑)。簡単に言えば、カメラマンにして漁師なみに沖縄の海に精通する男、なのです。そういう上司と、何ちゃって波の上ボーイのハチローとではあまりにパワーバランスが不均衡(笑)ですが、これもいい修行だと思い、この出張に名乗りをあげました。しかし結果はやはり惨敗・・・。まぁ修行としては意義あるものになりましたが。

 潜った目的は二つ。与那国の二大名物ハンマーヘッドシャーク海底遺跡です。 Photo_127ンマーヘッドシャークは頭がハンマーの形をした和名シュモクザメで、冬になると大群(多いと100匹超らしい!)となって与那国沖にやってくるのです。海底遺跡は1986年に地元ダイバー(新嵩喜八郎氏。彼もハチロー族ですねぇ)によって発見された「自然か人工物か」で社会現象になった海底構造物です。こちらも地理上の理由(風向き)から冬に潜れるスポットであるため、ハンマーと合わせて与那国のダイビングは冬がベストシーズンなのです。

 しかし! 結果から言うと、残念ながらハンマーは見られませんでした(悔)。暖冬の影響もあってか、年々減ってきているらしいです。新聞には乱獲の影響もあり、と書いてましたね。ただ、ハチローらが帰る日(24日)の午前中に「出た!」という情報が入ってきましたが、時すでに遅し・・・。ダイバーの中には「一週間滞在しているが一度も見ていな い」という方もいましたよ。右上写真は、ハンマーを探して海中をさまようダイバーたち。こうやって見ると、一番不思1_5議な動物は人間ですよねぇ。

 対して海底遺跡の方は、波が荒れてましたが、潜れました。ただ海底でも潮の流れが強くハチローは自分の体の バランスを保つのが精一杯でしたねぇ。左写真は海底遺跡ツアー最初のスポットの一つ「二枚岩」です。こんな似通った二枚の岩が並んで直立している、というのは確かに「人工物」の匂いもしますが・・・。んん~、どうでしょう?(長島風)。ハチロー的には、「遺跡」という印象よりは、自然のもたらした奇妙な構造物、という感触でした。と言っても海底遺跡へのロマンが消えるわけでもありませんが。はっきりとした決着がつかない限り、夢は続くわけですからね。 

 潮の流れと、運の悪さ、そして己のスキルの未熟さに苦しんだ与那国ダイブ。疲れたハチローの心を、島の美しい浜が癒してくれました。ナンタ浜です(右写真)。その美しさから数々の民謡に歌われた与那国を代表する浜です。いろいろな海岸整備事業で、Photo_126かつての面影は消えたと言われていますが、名の由来とも言われる波の多さ(波多浜)は健在で、西日を浴びながら浜を黄金色に染めていました。波打ち際近くまで小魚がいっぱいいましたよ。近くの防波堤ではタコが小さなカニを捕食するSCENEを見ることができました!(写真はありません)。生き物が生き生きとしている自然はやはりいいものですね。

 今回は仕事のため、ゆっくりできませんでしたが、いずれプライベートで行ってみたいものです。瞳の可愛い与那国馬(日本最小の馬)やヨナグニサン(世界最大の蛾。怪獣モスラのモデル)などにも会ってみたいですねぇ。海だけでなく、島の風土にはもっと多くの魅力がありそうです。日本最西端、国境の島、渡難の島与那国。次回は一週間ほど滞在したいものですねぇ・・・。早速、妻に宝くじを買ってくるようお願いをしておきます(笑)。

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