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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法

中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。

6年生夏期講習、カリキュラムの視点

2013年07月25日 | 中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
塾は3年生後半から6年生1学期までのカリキュラム通り、授業を進めていきます。

このカリキュラムは当然、教科の進み方を踏まえている。計算で言えば、まず整数の四則計算があって、小数を習い、小数の四則計算ができたところで、今度は分数に行き、という具合で理解が系統的に進むようにできています。

しかし6年生の夏期講習のカリキュラムはこうなっていない。

つまり教科の系統的な配置ではないのです。では何が中心かといえば「入試に良く出る」という視点。

例えば平面図形でも台形の面積はやらないでしょう。比と相似を使った問題や円、おうぎ形を組み合わせた問題になっていく。だから、系統的にわかっていないことがあるとすれば、全然理解できないままになります。

実はここが一番厄介な部分。

夏期講習を一生懸命やっていても、なかなかできない、というのは実はその部分にスポットを当てられないからです。

一方で、良くわかっている、と思われる部分も相当に繰り返されてしまう。

出題頻度という統計的な優先順位でカリキュラムが組まれているのは合理的ではあるものの、その子どもの問題を解決する、という点では合理的ではない、ということが起こりうるわけです。

ここに注意が必要です。

子どもが現在行っている勉強が、子どもの現状に対して最適化されているか?といえばそうではない、というところが充分にあり得る。

そして、小学生はそれを自分で修正することはできません。

塾が個別の問題に立ち入ってくれるような場合は別ですが、システムで進む塾に通っている限り、ここは家庭が対応しなければならないのです。

「塾に行っているから大丈夫だろう」と考えてはいけない部分がここにあります。

ましてこれからは志望校がそれぞれに違う。わかっていないこともばらばらなら、学校別に対策することも個々に違いがあるのだから、その個にどうやって対応するかを家庭が中心に考えて塾や先生を利用しなければならない、と考えるべきなのです。

中学生や高校生になれば、それを自分から考え、先生にも相談して、という対応ができるが、小学生はそうではないので、その部分を親が面倒を見る必要があります。逆に親が面倒を見る分、子どもは合理的に負担を軽減できるところがあるので、ここはぜひとも力を貸してあげてください。

別に勉強を教えられる必要はないのです。志望校の入試があって、子どもの現状があって、その距離を残り半年間でどう縮めていくか。ここを子どもや先生といっしょに考えていくことで、明らかに子どもが受ける負担は変わりますし、合格の可能性も高くなりますから、一緒に挑戦してあげてください。

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