中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
後半で伸ばすために
夏休みまで、あと3週間ほどになりました。
良く夏休みは天下分け目とか言いますが、夏休みに伸びる、というよりは後半に伸びるために夏に何をやるべきか、を考えていった方が良いでしょう。
秋になれば模擬試験が続きます。そこでできれば「右肩上がり」の成績を出したい。
「上昇しているぞ」という流れになっていけば、子どもたちにも勢いがついてくるし、勉強にも力が入ってきます。しかし、ここで伸び悩むと「だめかもしれない」という考えが頭をもたげてくる分、なかなか勉強が進まなくなる可能性が出てきます。
では、秋に伸ばすためにはどうするか。
基本的には秋には得点を上げるための勉強をします。つまり、知識を覚えたり、算数のミスを減らしたりする。即1点につながる勉強と言えば良いでしょうか。理科や社会の知識が覚えられていけば、確実に点数が伸びますし、つまらないミスが減れば、成績は安定します。
ではそうなるために、夏は?
つまり細かいことを覚えるのではなく、基礎をしっかり復習すること。特に算数と国語に力を入れることが大事になるのです。
まず先に国語についてお話をすると、国語は短期間にがんばったからといってそう簡単に点数は上がりません。読解力はコツコツと積み上げていかないといけない。しかし、秋になると覚えることばかりが優先されるので、あまり国語の勉強に時間をさけなくなります。
だから今のうちから過去問を中心に読解の練習をし、かつこれはできる限り同じペースで続けていければいいのです。急に増やしたところで点数がそう上がるわけではないが、減らせばそれなりに点数が悪くなる部分もあるので、淡々と読解の練習を続けていければいい。
とすると、夏休みにはやはり読解のポイントをマスターしておきたい。国語の問題は作問者と著者は違います。したがって作問者は本文の記述を拠り所にして問題を作るから、そこをしっかり見つけて、その根拠に基づいて答える、というやり方をとらなければならないのです。勝手に解釈して勝手に答えを書くと、なかなか点数に結びつかないのはこのためです。
そのやり方をマスターするためには、なぜ答えがアなのかを本文と照らし合わせて吟味する必要があります。ここにこう書いてあるからイではなくアなんだ、ということがわからなければならない。
これには時間がかかるから、こういう勉強を夏にしっかりやることが大事です。
算数については、一通りこれまで勉強しましたから、すでに欠点がわかっているならば、その勉強をやり直す。
速さがだめなら、速さ。場合の数が苦手なら場合の数。穴をなくして、基本的な問題は概ねできる、というところまで何とかもっていきたい。
これだけできれば、ある程度の学校までは合格します。特にあまり難しい問題を出さない学校ならば、大丈夫。なので、夏休みがすべてそれで終わってしまってもかまわない。とにかく全範囲の基礎をマスターすることです。
それに目鼻が立ったら、あとは過去問を使って応用力を伸ばしていけばよいわけですが、これもじっくり考えていかないとなかなか解法を思いつかないでしょう。
応用問題は論理がいくつか組み合わさります。基本ではAという考え方だけで良かったものが応用問題ではA→B→C→Dぐらいまで論理が続く。よく応用問題ができないからといって基本問題にもどる場合がありますが、結構基本ならできることが多いのです。つまり基本ができていないわけではない。むしろ論理を組み立てるために応用問題を分解してA→B→C→Dの流れを理解しないといけません。
だから、解説を読み解く部分が必要になり、時間がかかります。
これも夏だからかけられる部分がある。だから、しっかりと時間をかけてください。
夏の勉強は目先の点数にとらわれてはいけません。良く夏休み前の模擬試験と9月の模擬試験で点数を比較して、9月の方が悪い、とがっかりされる方がありますが、心配は無用。
夏に勉強したから多少混乱もあって下がるかもしれませんが、じっくりと夏休みに考える力、読む力がついていけば、秋に知識の力が合わさってくると伸びていきます。むしろ9月に点数が良くて10月、11月に下がってくる方が問題です。
しっかり読める。しっかり考えられる。この2点を身に付けられるようにやるべき内容を絞って勉強を進めてください。
==========================================================
今日の田中貴.com
点の移動の問題
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報
授業時間の違い
==============================================================
==============================================================
夏休みの学習にお役立てください、
==============================================================
にほんブログ村
良く夏休みは天下分け目とか言いますが、夏休みに伸びる、というよりは後半に伸びるために夏に何をやるべきか、を考えていった方が良いでしょう。
秋になれば模擬試験が続きます。そこでできれば「右肩上がり」の成績を出したい。
「上昇しているぞ」という流れになっていけば、子どもたちにも勢いがついてくるし、勉強にも力が入ってきます。しかし、ここで伸び悩むと「だめかもしれない」という考えが頭をもたげてくる分、なかなか勉強が進まなくなる可能性が出てきます。
では、秋に伸ばすためにはどうするか。
基本的には秋には得点を上げるための勉強をします。つまり、知識を覚えたり、算数のミスを減らしたりする。即1点につながる勉強と言えば良いでしょうか。理科や社会の知識が覚えられていけば、確実に点数が伸びますし、つまらないミスが減れば、成績は安定します。
ではそうなるために、夏は?
つまり細かいことを覚えるのではなく、基礎をしっかり復習すること。特に算数と国語に力を入れることが大事になるのです。
まず先に国語についてお話をすると、国語は短期間にがんばったからといってそう簡単に点数は上がりません。読解力はコツコツと積み上げていかないといけない。しかし、秋になると覚えることばかりが優先されるので、あまり国語の勉強に時間をさけなくなります。
だから今のうちから過去問を中心に読解の練習をし、かつこれはできる限り同じペースで続けていければいいのです。急に増やしたところで点数がそう上がるわけではないが、減らせばそれなりに点数が悪くなる部分もあるので、淡々と読解の練習を続けていければいい。
とすると、夏休みにはやはり読解のポイントをマスターしておきたい。国語の問題は作問者と著者は違います。したがって作問者は本文の記述を拠り所にして問題を作るから、そこをしっかり見つけて、その根拠に基づいて答える、というやり方をとらなければならないのです。勝手に解釈して勝手に答えを書くと、なかなか点数に結びつかないのはこのためです。
そのやり方をマスターするためには、なぜ答えがアなのかを本文と照らし合わせて吟味する必要があります。ここにこう書いてあるからイではなくアなんだ、ということがわからなければならない。
これには時間がかかるから、こういう勉強を夏にしっかりやることが大事です。
算数については、一通りこれまで勉強しましたから、すでに欠点がわかっているならば、その勉強をやり直す。
速さがだめなら、速さ。場合の数が苦手なら場合の数。穴をなくして、基本的な問題は概ねできる、というところまで何とかもっていきたい。
これだけできれば、ある程度の学校までは合格します。特にあまり難しい問題を出さない学校ならば、大丈夫。なので、夏休みがすべてそれで終わってしまってもかまわない。とにかく全範囲の基礎をマスターすることです。
それに目鼻が立ったら、あとは過去問を使って応用力を伸ばしていけばよいわけですが、これもじっくり考えていかないとなかなか解法を思いつかないでしょう。
応用問題は論理がいくつか組み合わさります。基本ではAという考え方だけで良かったものが応用問題ではA→B→C→Dぐらいまで論理が続く。よく応用問題ができないからといって基本問題にもどる場合がありますが、結構基本ならできることが多いのです。つまり基本ができていないわけではない。むしろ論理を組み立てるために応用問題を分解してA→B→C→Dの流れを理解しないといけません。
だから、解説を読み解く部分が必要になり、時間がかかります。
これも夏だからかけられる部分がある。だから、しっかりと時間をかけてください。
夏の勉強は目先の点数にとらわれてはいけません。良く夏休み前の模擬試験と9月の模擬試験で点数を比較して、9月の方が悪い、とがっかりされる方がありますが、心配は無用。
夏に勉強したから多少混乱もあって下がるかもしれませんが、じっくりと夏休みに考える力、読む力がついていけば、秋に知識の力が合わさってくると伸びていきます。むしろ9月に点数が良くて10月、11月に下がってくる方が問題です。
しっかり読める。しっかり考えられる。この2点を身に付けられるようにやるべき内容を絞って勉強を進めてください。
==========================================================
今日の田中貴.com
点の移動の問題
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報
授業時間の違い
==============================================================
==============================================================
夏休みの学習にお役立てください、
==============================================================
にほんブログ村
コメント ( 0 )