ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

自我を捨てるー「薔薇のない花屋」を見て

2008-03-22 09:03:00 | 座禅
 テレビドラマの香取慎吾、竹内結子さんが演じる「薔薇のない花屋」も、次週で最終回を迎えます。 家族が見ているので、何となく見てしまっていますが、毎回、そこまで自分を殺さなくてもいいのではないかと、とげのある薔薇を売らない花屋さんを演じる香取慎吾に対して、いらいら観を感じさせてきたドラマです。

 振り返って考えてみますと、作者の野島伸司は人生のあらゆる場面で、自我を捨てる大切さを訴えたかったのではないかと、考えるようになりました。 親のいない施設で育った友人のため、その友人が身ごもらせた女性に、友人に頼まれた別離宣言を言わずに子供を産ませ、結果的に女性が亡くなってしまう。

 生まれた子供を自分の子供として育て、女性の親である病院長から、病院の看護婦を全盲の人として差し向け、金銭を出させて財産を奪われてしまう。 全てを承知で、友人のため、友人の彼女のため、またその生まれてきた子供のためにと、自分、自我を捨ててことに当たるという、ドラマを見ていても歯がゆさだけを感じてしまうものです。

 でも、私たちが忘れていた自我を捨てることの大切さを、改めて思い起こさせてくれたテレビドラマでした。  


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