地球温暖化で夏に北極海の氷が溶けることによって、大気への熱放射が増え、大気が温まることによって、上空の気圧が高くなる。その結果、気流の変動を招き、北極海の寒気が南下すると云う考え方があるようです。
また、海水の密度は、海水温と塩分濃度によって決まるが、海水温が低いほど、そして塩分濃度が高いほど密度が高くなる。 密度の高い海水の塊は、深海に沈み込み、深層水となります。
深層水は長い時間をかけてゆっくりと地球を循環します。 海水の表面を流れる表層水は、深層水とは別に流れも早く、地球の近辺の気候に影響を与えています。
その表層海流と深層海流の密度の差が、温暖化によって北極海の海氷が溶けて、北半球の海水の塩分濃度が下がり、海水の密度も下がって、水塊の沈み込む力も弱り、深層水としてのゆったり流れる力も弱ります。
ある意味では、表層水と深層水の密度の差が、海流のエンジンのような力になっていたのが弱まり、それが結果的に気候の変動を促し、冬季における寒冷化現象を起こしていると云う。
何れにしても地球温暖化によって、夏季に北極海の海氷を溶かしてしまうことが、原因のようです。 考えてみれば南半球での南極の氷の溶融も、気候に影響を与えているのではないかとも思われます。
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