ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐き入れる呼吸は始めは息音が聴こえるように吐くのがコツ

2015-09-06 11:38:44 | 逆腹式呼吸
 深呼吸の要領で長く吐く呼吸、吐く息を体の中へ吐き入れる呼吸、ここでの逆腹式呼吸は、自分自身の体の中へ息が入っていくのを実感するために、息音が聴こえるように吐くのが、よいのです。

 「うー」とか「すー」とか息音をたてながら吐くのです。 この吐く呼吸は、意外と長く吐けるのです。 大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐きます。 全部 吐き切る気持ちで吐きます。 全部 吐き切ってしまうと後が続きませんので、そのちょっと手前で軽く息を止めて、また息を大きく吸います。

 無理をしながらも、あくまで自然の流れが大切です。 

 私は、この呼吸を続けていたときに、家族から「うー」とか「すー」とか、うるさいと怒られました。 長く吐く呼吸、体の中に息を吐き入れる呼吸を続けていて、そのように家族に云われたら、しめたものです。

 始めは意識して体の中へ息が入るような呼吸を行っていたのですが、家族からそのように云われたら、意識しなくても無意識で体の中へ、息を吐いていたことになります。

 そのようになったら、今度は一転して、吐く息音が殆ど聴こえないよう吐きます。 静かに吐く呼吸は深化の過程で、呼吸をしているかどうか分からない感覚になってきます。

 そのような段階に達したときには、また思わぬ体の変化が現れるかも知れません。 その時に驚かない為にも、いつも自然の流れに委ね、自然の摂理に従う気持ちを持ち続けることが、とても大切なのです。