私は、座禅を始めた当初、長く吐く呼吸、体の中へ吐く呼吸に慣れるために、テレビを見るときにも、軽く目を瞑ってテレビの音を聴きながら、長く吐く体の中へ吐く呼吸を行っていました。 普通の胡坐を組んで。
我が家では床の上に座布団を敷いて座る生活をしています。 テレビを見るときでも、座布団の上に胡坐を組んで座ります。 テレビに向かって軽く目を瞑ります。
上半身は天から引っ張られているような感じで、上半身を維持します。 肩の力は抜いてリラックスします。 深呼吸の要領で大きく息を吸って、出来るだけ長く吐く呼吸を行います。 吐くときにはイメージで体の中へ吐きます。
テレビの音は聴こえるも、体の中へ入っていく息を追いながら、そのことだけに意識を集中します。 意識を一点に集中する訓練にもなります。
あらゆる場所、時間に、長く吐く呼吸、体の中へ吐く呼吸を続けることによって、いつの日にか家族から、何か「ウン」とか「スー」とか変な音が聴こえると云われたとき、自分自身が無意識の内に、吐く息が体の中へ入っているのを気がつくのです。
自己免疫力が自然とつく、ここでいう我流の逆腹式呼吸を、感得したときなのです。