ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

先ず椅子に座って長く吐く呼吸を行ってみる

2014-05-28 07:13:46 | 逆腹式呼吸

  座禅というと、とっても取っ付きにくいと思うのは誰しものことです。 たまたま私の場合は、胸に違和感があり、気功での静かな功である静功でしたので、スムーズに取り組むことができました。

   座禅では、姿勢(調身)、呼吸(調息)、集中(調心)が大切であるといわれていますが、特に一番大切なのは意識の集中です。 意識の集中は、ある意味では呼吸と一体であると、私自身は感じております。

   長く吐く呼吸を行いながら、意識を一点に集中するのです。 私は深呼吸の要領で、大きく息を吸ってから出来るだけ長く吐く呼吸が、一番よい意識の集中の行い方だと思っています。

   禅宗では、始めに吐き出すことから始めるといいますが、私自身の体験から、息を長く吐こうとすれば、始めに大きく息を吸うことからはじめるのが良いと思っています。 余り「空」の理念に拘ることはありません。 更に云えば、禅宗の腹式呼吸では、肺の呼吸と下腹の丹田の気の呼吸とは、同期しないと感じています(体の生理的な動きからは反しているということです)。

   椅子に座るときには浅く座ります。 肩の力を抜きリラックッスし、上半身は頭のてっぺんが天から引っ張られているような感じで維持します。 両手は手のひらを上に向けて重ね、両目は軽く瞑ります(無理に半眼にする必要はありません)。

   深呼吸の要領で大きく息を吸い、出来るだけ長く息を吐きます。 一度、全部吐き切る感じで行ってみます。 全部吐き切ってしまうと、後の呼吸が続かないことが分かります。 どうすれば吸う、吐くの呼吸を、流れるような自然のリズムで、出来るかを試してみます。

   全部吐き切る寸前に、軽く息を止めるようにすれば、呼吸がスムーズに出来ることが分かるはずです。 無理をしながらも、決して無理をせず、自然の流れを大切にするという感覚を、得ることになります。

   大きく息を吸い、出来るだけ長く吐く呼吸を、繰り返し行います。 この呼吸に慣れてきたら、吐く息をイメージで、体の中へ吐いてみます。 

   ちょっとした時間に上記の呼吸を行ってみて、慣れてきたならば、少し時間を長く行ってみます。 長く吐く呼吸、吐く息を体の中へ吐く呼吸に、慣れることが肝要です。