あらゆる機会、場所で長く吐く呼吸を行ってみて、慣れてきたならば今度は改めて、胡坐を組んで長く吐く呼吸を行ってみます。 胡坐は難しい結跏趺坐ではなく、座布団の上に普通の胡坐で座ります。
両手も輪を作るような法界定印(ほっかいじょういん)ではなく、手のひらを上に向けて重ねるようにして、膝の上に置きます。 舌は上の歯の付け根に、そっと付けておきます。
上半身は、肩の力を抜いてリラックスし、頭のてっぺんが天から引っ張られているような感じで、維持します。 足は慣れるまでは痺れますが、長く吐く呼吸を行うことによって、次第に痺れは感じなくなってきます。
胡坐を組んで上半身を空におくことによって、深化の過程で宇宙との一体感を感じるようになります。 また静かに長く吐く呼吸、吐く息を体の中へ吐く呼吸を行うことによって、体への微妙な変化を感じやすくなります。
私自身は、体への微妙な変化を楽しみながら、座禅を行ってきた結果、長い間続けられたと思っております。 胡坐を組んでの座禅も、慣れるに従がって、最低でも1時間は行うようにします。
1時間続けることによって、日常的なストレスから解放され、セクシャルなエクスタシーを遥かに超える、崇高な至福感を感得できるからですが。