私はお寺で参禅するのは、あくまで座禅を行うきっかけであって、自宅で行うのが一番よいと思っています。 私達はいつも毎日同じような生活を送っているわけではなく、生活のリズムは違ってくるのが、一般的です。
いつも決まった時間に座禅を行うということに、こだわることは一切ありません。 むしろ自分の生活のリズムのなかに、座禅を取りいれたほうが、楽ですし無理がありません。
深酒をして家に帰るのが、午前0時を過ぎてしまいますと、さすがに座禅を行なうことは無理です。 お酒のアルコールが分解して、水とアセトアルデヒドになるのですが、そのアセトアルデヒドが体の内部で、悪さをしているようでもあります。 普通の体に回復するには、昼過ぎまでかかります。
寝る前に座禅を行うときには、無理をせず眠たいなあと思ったら、さっさと止めます。 座禅を行う前には自分自身の体の調子は、わかるはずですので、一歩から胡座は組みません。
決して無理をせず、自分の体調を考えて座禅を行うのが、長続きする元です。 長く吐く息に意識を集中できれば、もうこっちのものです。 眠くなったら、一眠りして行うか、朝早く起きて行うか、自分の判断で胡座は組めるのです。 自分の意思さえあれば。