私は最近では、座禅の時にはいつも胎息(肺呼吸を伴わない気の呼吸)で行なっています。 静かに椅子の座って仕事をしている時や、胡坐をかいてテレビを見ているときなどは、気がつくと肺呼吸をしていないことがあります。
体を動かす時には、運動エネルギーが必要になってきますので、自然と肺呼吸を行うのですが、静かにじっと映画を見ているときにも、胎息で見ていることが多いのです。
呼吸というのは、意識する呼吸を行ったとしても、それが日常的になってくると、無意識にその呼吸ができるようになるものです。
下腹にある臍下丹田から発した気エネルギーは、小周天という形で、体の後ろにある督脈を通り、体の前部の任脈を通って、体の上半身を一巡します。 その気の通る路-経絡は、神経の線に沿って流れているため、微細な神経の線が集中する脳を、日常的に刺激します。
いつも不思議な感覚になるのです。