「第Ⅳ章ー1-3 犬山城, 参考 彦根城」 日本の木造建築工法の展開

2019-07-25 15:47:16 | 日本の木造建築工法の展開

PDF 「日本の木造建築工法の展開第Ⅳ章ー1-3, 参考」

 

3.犬山城  二層までは1602年(慶長7年)、三・四層は1620年(元和6年)  所在 愛知県 犬山市

                           日本建築史基礎資料集成十四城郭Ⅰより

 二層までは、丸岡城松本城とともに、戦国時代、実際に戦闘のために使われた城郭の遺構。 

 木曽川の南岸にあり、穀倉地帯を一望にする場所に構えられている。地図印。 この点は、丸岡城松本城などに共通する城郭建築の立地条件である。

 国土地理院1/20万地形図より転載・編集

 

1)各階 平面図   単位 m

日本建築史基礎資料集成十四城郭Ⅰより転載・編集

 2)断面図  単位 m 

  

日本建築史基礎資料集成十四城郭Ⅰより転載・編集

 

3)矩計図  矩計図は、前頁の黄色枠内を示す 単位 m

 

天守一階 南側部分 鴨居は差口で納まる:差鴨居 右奥は上段の間              上段の間内部 付長押がまわる

 

 1階・2階部分矩計

 

 ここでも外観は寺院建築にならっているが、内部は当時の民間のつくりかたに拠っているものと考えられる。

地下2階・地下1階部分矩計

 

 

参考 彦根城  1604年(慶長9年)~1606年(慶長11年) 所在 滋賀県彦根市

西からの遠景      日本建築史基礎資料集成 十四 城郭Ⅰより

 

 徳川が論功行賞として井伊氏に与えた城であるため、戦国期の城とは異なり、権威の象徴としての城郭建築

他の城郭同様、外観は上層の工法、内部は一般の工法を用いている。     

  平面図 上から 天守三階 二階 一階 

               

 

断面図 上:桁行(南北) 下:梁行(東西)  平面・断面図・写真共に建築史基礎資料集成十四城郭Ⅰより

  

 

天守一階 階段まわり  梁行断面参照 付長押をまわす                  天守三階 付長押をまわしている


(「第Ⅳ章-1-参考 姫路城」に続きます。)

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