私の町に通称エックス山と言う雑木林があります。以前は私有地であり、恋ヶ窪遺跡が有った場所と言われていて、うっそうと茂った樹林で、カブトムシやサイカチを採取するには、もってこいの子どもたちのよい遊び場になっていました。
この樹林を10数年前に市が買い取り、西恋ヶ窪緑地と名前がつけられました。
最近この場所を訪れてあまりの変貌に驚きました。自然豊かな樹林が人工的に整備され、柵の付いた遊歩道らしきものが立ち並び、以前の自然の姿は全く有りませんでした。
そして、ところどころに伐採したらしい樹木が積み重ねられていました。
どうも樹林の中が以前と比べて明るいと感じたのは多くの樹木が伐採されたためらしいのです。
近所の人に聞く所によると、古い樹木を伐採しその根元から出る新芽を育て、元より以上の密度の濃い樹林に再生させるための処置で、「萌芽再生」と言われるものの実験中とのことでした。
上手く行けば10年後には立派な樹林になると言うことでしたが、果たしてそのように上手く行くのでしょうか一抹の不安を感じました。