閑居シニアの写真館

リタイヤして30年、いろいろと写真を写し続けています。最近は身近な風景を見たまま気ままに写真を楽しんでいます。

モノクロの世界

2022-01-27 10:13:52 | 写真

モノクロの世界

写真がデジタル化される前は、カラーフイルムによる写真が主流だった。

1960年代まではモノクロ写真が主流で、老骨が写真にはまり込んだ頃はモノクロ写真の全盛時代だった。

モノクロ写真の良い所は、被写体の色彩にまどわかされること無く被写体の本質に迫る事が出来たと云う事だ。

とは言え何をどのように表現したらよいのか手探りの状況であった。

老骨が写真に興味を持ったころのカメラのレンズの明るさは解放でF6.3とかF8 。

シャッタースピードは1秒から1/100秒止まり。

距離合わせは目測でセット。

勿論、露出計など無かった。

フイルムの感度はISO25と現在では考えられないようなカメラとフイルムだった。

フイルムのサイズはまだ35ミリフイルムなど無く、ブローニー版と云うフイルムで、同じフイルムを、6x9センチで8枚・6x7センチで10枚.6x6センチで12枚・6x4,5センチで16枚とカメラによって撮影枚数が決まっていた。

そのほかにベスト版と云う一回り小さいサイズのフイルムを使うカメラもあった。

露出計などは全くなかったため、撮影に行く時はメモ帳を用意し、撮影する度に天候、時間、絞り、シャッタースピード、をメモして置く。

カメラ店に現像に出して仕上がった写真と撮影データを引き合わせ、適正露出だったかどうか確認する。

例えば16枚撮りフイルムで適正露出で撮影されたものは½以下だった。

あとは露出不足で写真にならなかった。

それと、フイルムは自動送りではなく、シャッターを切る度に手動で巻き上げる仕組みだったため、巻き上げを忘れ、二重撮影になっているのも多々あった。

このようにして経験を積み始めて適正露出80%位になったものだ。

現在ではスマホでも失敗無く美しい写真が誰でも撮れる時代になった。

写真の発達史と共に生きて来た老骨にとっては夢のような世界だ。

畑のビニールに当たる光が強調されて美しい。

 

コメント (2)
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