glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

子どもの苛め

2014-07-04 08:47:15 | 福祉と教育
 先日小学3年生の女の子が友人が苛められているのを見かねて、いじめるなら私をと身代わりを申し出たら当事者ではなかった子どもが3人がかりでその子に暴力をふるい怪我をさせたというニュースを見ました。先生は単なる遊びと見ていたようですが。

 私の2男も小学3年生の時に苛めにあいました。当時男の子たちは野球に夢中でした。多分テレビの影響もあった事でしょう。ガキ大将がしごきのまねをしたのが始まりでした。遊びが次第にエスカレートし投げ方が悪い、落球した、打ち方が悪いなど何でもしごきの対象となっていたようです。ある時息子が僕のお尻を見てと言いました。お尻には真っ赤な跡があり、その子にバットでぶたれたものでした。彼が言うには僕はお尻だからまだいいけれど○○君は腰を打たれて地面に倒れて動けなかった。もし怪我しているといけないから電話して調べて欲しいという事でした。電話を受け○○君の母親が息子の腰を見ると8センチ幅15センチにわたりは赤く腫れているという事で彼女があちこちに電話して子どもが怪我していないか聞いたので大騒ぎになりました。でも、子ども力関係は変わりません。学校へ行くと子どもたちはガキ大将の言うなりで、いじめの対象は我が子一人に絞られました。学校帰りも狙われました。息子は自分で解決したいから口を出さないでと言うので気が気ではありませんでした。正門も裏門を封鎖され、塀近くにあった松の木によじ登り塀に登り跳び下りて帰ったことがありました。母親たちは大騒ぎするも中年の先生は動きません。母親たちが騒ぐのでいじめの対象が息子からガキ大将に向かいそうな気配が見えました。そんな時、息子が血相を変えて帰ってきました。ガキ大将△君の父親から家に来るようにと彼を通じて言われたのだそうです。‘まさか、あのお父さん僕を殴ったり殺したりしないよね。僕は自分が悪くないから逃げるのは嫌だから行ってくる。夕方帰らなかったら警察に電話してね!'彼は決死の思いで出かけてゆきました。
 数時間後帰ってきた彼はほっと溜息をついて言いました。‘家に着いたら△君のお父さんが出てきてね、今日は一緒に遊んで欲しいと言ったんだ。僕はいつ△君に殴られるかと思って怖かったけれど、お父さんは玄関のドアも、書斎のドアも、子ども部屋のドアも開け、僕がいつでも逃げ出せるようにしていたから怖かったけど我慢できた。だけど怖かった!'と話しました。以後△君の息子への苛めは消えました。また、△に君いじめが移行する事もありませんでした。息子をクラスメートと和解させようと決断し、自分の目の届くところで和解させた△君のお父さんのとった処置は素晴らしかったと私は今も思っています。
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2 コメント

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Unknown (verdavojeto)
2014-07-05 00:55:12
確かに、そのお父さん偉いですね。
お宅の次男君の考え方も好きです。立派。

その頃に比べると最近のイジメは陰湿で凶悪なようです。カナダの国会が虐め対策の法律を最近作ったと記憶しますが、同時に子供たち自身の中からも虐めを排除しようとの色々な動きも見えます。

インターネットを使った虐めが元で自殺した子も何人かいますが、その中の一人を虐めた少年(達)が、私の記憶に間違いが無ければ、逮捕されたのも最近のことです。
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それ以来 (glimi)
2014-07-05 12:49:36
 ありがとう!親は黙って見ていてがこの子の口癖になりました。高校進学の時の面談も親が同席しないとダメと先生に言われた時も黙って同席しました。論理的に説明するのでやらせてみるかと思うのですが・・・。
 こんな経験を何度もするとすると親も図太くなります。この子の恩恵を受けているのが3番目です。何度も転職したりして。
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