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生きること:過去と未来とエスペラントと

素晴らしかったラオスの若者たち

2014-07-08 14:09:53 | ラオス人を家族に持つと
 だいぶ前ですが息子が録画していたら6月12日に再放送された世界のドキュメンタリーを見ました。きな臭いニュースが飛び交うので感想を書きそびれていました。内容は13年にスウェーデンのエーテボリ行われた国際ユースサッカー大会に参加したラオスの少年達の物語です。

 この大会ゴシアカップには世界70カ国から1600チーム。35,000人以上の18歳未満の少年たちが参加しました。

 イギリス青年ギャリス・カートがラオスに到着したところから物語が始まりました。彼は仕事を辞めて東南アジアを旅行中にラオスでガイドのマノペットという若者と会います。マノペットの本業は不発弾処理です。彼は子どもたちの生活を改善したいと自宅に英語学校作り、子ども達に意欲を持たせようとサッカーチームを作って活動していました。それを聞き、ギャリスは少年たちを世界ユース大会に参加させることを思いつきイギリスで遠征資金を集めマノペットに資金集めに成功したという朗報を伝えるために再びラオスを訪れたのですが遭遇したのはマノペットの葬式でした。

 しかし、少年たちの親たちが子どもを海外に送りだすことに同意し彼らはエーテボリで大会に参加したのでした。

 この少年たちの村(町?)ホンサワンはベトナム戦争当時のホーチンミンルートにあり、アメリカはこの地帯を石器時代に戻すと称し、大型爆弾4000万個、クラスター爆弾2億6000万個を投下し、今も8000万個を超える不発弾が残っていると言われています。

 ラオスの少年たちは第1試合は体の大きなスウェーデンチームに負けましたが、以後、闘いながら力を付け決勝リーグに進みます。準決勝でハンガリーチームにPK戦で負けますが、戦った相手チームの監督等は彼らの正正堂堂とした闘いを褒めたたたえていました。そしてこの大会のフェアープレー賞も受けました。

 彼らの真摯な戦いぶりに胸を打たれました。ラオスは軍事政権下にあります。2度訪ねて感じたのは一般国民と政権はかい離しているのではないかと言う事でした。ラオス人は政治的には自由は制限されているでしょうが、向上したいという心は人一倍強いと思います。頑張れラオスの若者たち!あなた方の未来がいつか開かれるように願っています。
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