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生きること:過去と未来とエスペラントと

バラート(インド)の食習慣

2008-03-05 10:45:11 | エスペラント
 講演の中で面白かったのはランガさん(RANGANAYAKUU)のインドの食習慣についての話でした。

 まずインドでは食事を勧められたらはじめは断る。ヨーロッパに行った時断ったら食事を貰えなかった話。同じことが日本でも行われていました。私が子供のころ田舎ではまだそういうう風習があり、東京の知り合いに遊びにいったら食事を貰えなかったなどの笑い話が残っていました。

 面白かったのは牛についての話です。
 私たちは聖なる動物としてインド人は牛を食べないと聞いていました。しかしそれは誤解だというのです。

 インドは多民族国家、その中には無数の種族が存在しています。それぞれに違った食習慣を持っています。しかしインド人は自然界のあらゆるものを利用して生きてきました。ネズミや犬を食べる種族もいます。
 ある地方の農耕種族は正月に3日間お祭りをします。そして1日づつ恵みを与えてくれるもの3つに感謝します。それは、大地と雨と牛です。牛は美しく飾られて農民の感謝を受けるのです。それを見たヨーロッパ人がインド人は皆、牛を神として崇めているとと思いこみ、伝えたのがインド人は牛を食べないという説が流布した原因です。

 みなさんは街の中を自由に歩いている牛を見るでしょう。あれは牛を放牧しているのです。牛は一日中餌を求めて町中を歩き、野菜・果物の皮やくず、また紙など捨てられたものを食べます。つまり街をきれいにします。そして、夕方には自宅に帰り飼い主にミルクを提供します。

 インドの食事は1日2回です。朝と夜に食べ昼は水だけを飲みます。この習慣は仏教が入ってきたころに始まりました。飽食は健康に悪という仏教の考えによものでした。
 今大会で出されている昼食はインドの人の朝食です。カルナタカ地方の味をいろいろ味あって欲しいと少しづつ変化をつけています。

 内容は以上のようなものでした。

 はじめは美味しかったカレーも五日目になると飽きてきました。

 それにしても牛を街で放し飼いにするという話は意外性があり面白かったです。犬も歩道に寝そべって人が近づいても微動にもしない。雑踏の中でさえ人と動物が共生している。互いに尊重し合っているなのか無関心なのか、その辺がわかりかねました。
コメント (6)
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