四冊の新書と大陸の西と東

 最近読んだ本たちです。
 ヨーロッパの国々の歴史は海に囲まれた日本とは違い、他国に侵略したりされたりの繰り返し。しかも相手は都度違う言葉と宗教・文化を持っている。にわかに数冊の本を読んだくらいではとても理解できないほど複雑であることがよく解りました。

 上の4冊の共通点にはすぐにお気づきなられたことと思います。そう、いずれもロシアと国境を接し、そしてロシアに度々侵略され言葉や宗教・文化をも押し付けられた歴史がある国たちなのです。

 ある国が他国を侵略する最大の理由は国土・領土を拡大すること。国土の拡大はすなわち国力の強大化を意味します。理由の二つ目が宗教。ある国が国土拡大の野望を抱くことは、かつての日本もそうだった訳ですからすぐに理解できることと思いますが、「宗教」は日本人にはなかなか理解し難いですね。でも、宗教の拡大は他国侵略の直接の理由にもなり、また第一の理由を補強するものでもあるのです。

 ウクライナ、エストニア、ラトヴィア、リトアニアそしてフィンランドは先に書いた通りいずれもロシアの西側に位置しロシアの侵略を経験している国々ですが、ロシアが領土拡大のチャンスを虎視眈々と狙っているのは国土の西側だけではありません。その東側に位置する国に対しても野望を持ち常にそのチャンスを狙っているのです。

 ロシアの東に位置する国とは、そう、日本とアメリカ合衆国です。日本の領土の一部をロシアが実効支配していることはご存知の通り。そして1867年に720万ドルでアメリカ合衆国に売却したアラスカまでも取り戻すと云う野望を捨てていないとも云われているのです。

 東欧に位置するウクライナは極東の島国に住む私たちにとっては遠い国のようにも思えてしまいますが、実は共にロシアと云う国の隣国であること、そして自国の固有の領土をロシアによって不当に侵略・実行支配されていると云う共通点を持っていることを私たちは明確に認識すべきです。

 日本にも77年前に武力によって奪われたまま未だに取り戻すことができていない国土があること、ウクライナと同じ危機がいま現在も存在していることを肝に銘じ、その認識の上に立って自国の安全保障と防衛について、我が事として考えなければならないのではないでしょうか。私たちは結果としての77年間の平和にすっかり慣れてしまいました。が、その平和が何の努力もなしに続く保障はどこにもないのですから。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは12月24日に撮影した写真を5点掲載しております。冬日和となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/1c853df38b12132a1c7f3e22fb349235

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#領土・国土拡大の野望 #武力行使 #国際法違反 #安全保障 #国土防衛 #北方領土 #南樺太

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