SAF1の「パートナート」とは

 SAF1の鈴木代表は、今日の会見で、「イギリスのマグマグループとの提携」及びドライバーを佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンとすることを発表した。

 琢磨の相棒がデビッドソンとなったということは、マグマグループとの「提携」が、一応、ホンダの意に適ったものである事が伺えるが、問題は「提携」という言葉である。あるメディアでは、「スポンサーではなくパートナー」と報道されているが、パートナーであるとするならば、マグマグループが取得したSAF1の株式はその50%。もしくは50%に近いものである事を思わせるが、「マグマ・グループがスーパーアグリF1チームの新たなチームのパートナーとしてチームを取得する」とも言われており、この言い方からすれば、これまで鈴木代表がもっていたSAF1の全株式がマグマ・グループに買い取られたと理解できる。

 今夕確認する事が出来るWeb上の情報だけでは、一体全体、今現在のSAF1の所有者が誰であるのかがまったく知る事が出来ない。もっとも、F1において大事なのはチームの所有者ではなく、マシンが優れているのかいないのか、ドライバーが誰なのか、チームの監督が誰なのかということである。

 チームの株式を誰が所有しているのかによって、今後のエンジン供給がどうなるのかなど、中長期的な問題は生じるが、少なくとも2008年シーズンを戦うに当っては、それほど重要な問題とはならないように思える。今日のところは、2008年シーズンにおけるSAF1の監督が鈴木亜久里氏であること、佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソン、二人のドライバーによって2008年シーズンを戦うこと、そして、(SA07BなのかSA08なのかは依然として不明だが)SAF1チームのマシンに搭載されるエンジンがホンダ製であり、2台のマシンがアルバートパーク・サーキットのスターティンググリッドにつく事が出来ることを確認できたことを持って良しとするしかないだろ。
 
 例によって記事本体とは何の関係もない今日の1枚は、竹林の中の散歩道。都市近郊の里山においての竹は、雑木林のクヌギやコナラを駆逐する悪者とされる事が多いが、竹林化の主たる原因は、社会構造の変化により雑木林の手入れが出来なくなったことであり、竹には何の罪もないことは明白。竹林の中の散歩は、雑木林におけるそれとはまた違った清しさがあり、一度覚えると病みつきになる。
コメント ( 1 ) | Trackback (  )
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Unknown (toshi16)
2008-03-11 15:58:40
参戦できただけで喜んでいるようでは、やっぱり寂しいですよね。
琢磨君には昨年以上の成績を、残して欲しいですよね。
 
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