「皇」と連翹

 テレビ朝日の取締役政策局長を務められた皇達也さんが逝去との報道。
 「皇」とは珍しい苗字である。「すめらぎ」と読む。なぜ私がそんな珍しい苗字の読み方を知っているのかと云えば、大学時代の卒業論文の指導が皇先生であったから。私がご指導いただいたのは皇晃之(すめらぎ きらゆき)先生で、逝去が報じられた皇達也さんの叔父様に当たる方でした。

 達也さんのご尊父、至道先生(つまり晃之先生のお兄様)は教育行政学がご専門の研究者で広島大学の学長も務められた方です。その弟君で私の恩師である晃之先生もまた教育行政学がご専門で、東北大学を退官後に私の母校に移られて文学部長をされておられました。

 教育学科に所属していた私は3年の時に教育行政学のゼミを選びましたが、晃之先生は既にご高齢で講義のご担当は多くなく、講義をお聞きしたのは「教育行政学原論」くらいであったように記憶しております。卒業論文も晃之先生にご指導いただいたのは数回で、あとは晃之先生の東北大学時代の教え子でもあった若いI先生にご指導いただきました。

 「教育行政学原論」のテキストは至道先生のご著書「教育行政学原論」でした。その著者が「皇」でありましたので、初回のゼミの時にお聞きしたところ「私の兄が書いたものです」。そして、戦時中には恐れ多い苗字だから変えるようにと云われたことがあったとおっしゃったことを今でも鮮明に覚えております。

 「名字由来Net」で調べたところ、「皇」(すめらぎ)姓は滋賀県発祥で、現在「皇」を名乗る方は全国に約30名、滋賀県以外には町田市と神奈川県大和市に約10名ずつ居住とのことですが、これは晃之先生あるいは達也さんさんのご遺族・ご家族ということなのかも知れません。

 「皇」と云う珍しい苗字を見かけたことで半世紀も前のことを思い出した郷秋<Gauche>でありました。

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、奈良川の護岸から生えて花を咲かせる連翹(れんぎょう)。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」。ただいまは3月20日に撮影した写真を5点掲載いたしております。早春から春本番へと移ろう森の様子をご覧頂けたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/887fda3769e6c8d28c2aa7f06e9e4eb5

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#珍しい苗字 #皇 #連翹 #れんぎょう #教育行政学

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