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iPadの原価は250ドル

 昨年の9月に、富士フイルムのデジタルカメラ、A170(販売価格89ドル)の原価が僅か40ドルであることを書いた(see here)が、今日は今話題のiPadの価格である。

 今日の日経の記事によればアメリカの調査会社アイサプライが、販売価格499ドルのiPad 16GBモデルを分解して使われている各部品を確認し、部品の原価は250ドル(程度)であると推定したと云う。主要な部品の原価は次の通り。

液晶ディスプレイ 65ドル
タッチパネル 30ドル
フラッシュメモリ 29.5ドル
バッテリー 21ドル
無線LAN 8.05ドル
DRAM 7.3ドル

 その他の部品及び製造コスト(2ドルらしい)を引いた粗利益は価格の48%に当たる240ドルというのがアイサプライ社の推定だが、日経の記事の論調は、価格の問題よりも日本製部品のシェアが低い事を憂うるものとなっている。

 日経の記事を見ると、先にあげた主要部品の内で日本製なのはTDKの子会社が製造するバッテリーのみのようである。もっとも同一部品を複数のメーカーから調達しているらしく、ディスプレイはLG製の他にセイコーエプソン製が、フラッシュメモリもサムスン電子製の他に東芝製も使われているようである。

 しかしだ、そうは云っても2007年に発売されたiPhoneと比べると日本製部品のシェアが大幅に低下しているらしく、日経はそれを「iPad部品、日本製影薄く」と憂えているのである。

 オリジナリティ溢れる製品だと郷秋<Gauche>は思っていたが、製品の中をのぞいて見ればiPadもその成り立ちはEMSメーカーで製造される富士フイルムのA170と大同小異なんだなぁ。しかし、ハードとしてのiPadは平凡でもその影響力は絶大なものがあることだろう。このことについてはいずれ書かなければならないな。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、源平桃。一本の木に紅白の花を、一つの花に紅白の花弁を付けることから、源氏の白旗と平氏の紅旗になぞらえての命名ですね。
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