
ちょうど一週間前に黒バックでご覧いただいた臭木の花 https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/c8893b56d736516ca406cb43c0614553 ですが、今日は明るい玉ボケをバックにした臭木の花です。
裏話と云うのか内輪話と云うのか、はたまた種明かしと云うべきか。花の写真を撮るときにはいくつかのセオリーがありその一つに「ピントは蕊(しべ)に合わすべし」があります。普通は雌蕊に合わせる訳ですが、臭木の場合には4本の雄蕊の先の紫色の葯(やく)に合わせるのが美しいと考えて私はそのようにしております。
どんな写真でもそうですが、主題以上大切なのがバック(背景)です。臭木は白い花ですから黒をバックにした方が映える訳ですが、そうすると表情がきつくなるきらいがあります。先週の凛とした臭木に対して今日の臭木はちょっと「ほんわか」した感じに撮れているか(撮れていると良いなと)と思います。
三つ目は臭木特有の問題ですが、臭木の花はたくさんの花が密集して、そしてそれぞれの花は時間差を持って開花します。つまり、一箇所に咲き始めたばかりの若い花もあれば、ほとんど咲き終わった花もある訳です。やはり一番美しく咲いている花を撮りたいと云うのが撮影者の本能ですので、申し訳のないことですが咲いてから時間を経た花は、工夫してフレームの外に追いやって撮ることになります。
花一つ撮るのにも、特に主題となる花を探す(見つける)のに時間がかかりますしそれと同じくらい、あるいはそれ以上にバックを選ぶのに時間が必要です。花と対話しながらあれやこれやと考えて撮る訳です。未だに自信を持って「ご覧ください」と云えるような絵はなかなか作れない訳ですが、それでなんとか今日より明日、明日より明後日には少しでも良い絵が撮れるよう精励している郷秋<Gauche>なのであります。
横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」。ただいまは8月15日に撮影した写真を5点掲載いたしております。酷暑に見舞われた森の様子をご覧いだけたら嬉しいです。
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#臭木 #クサギ #花写真のセオリー #背景が大切