Nikon F3とF4


 昨日FとF5、F一桁プロ用銀塩一眼レフの最初と最後をご覧いただいたが、今日は三番目と四番目。最初のFとF2の関係は正常進化、つまり長男と次男のようなもので目をみはるような違いはないとも云えるが、三代目のF3は当時の技術革新のスピードに合わせて長足の進歩を遂げ、見ため的にはジョルジェット・ジウジアーロによる普遍的かつ斬新な「反対の合一」を成し得た非の打ち所のない逸品。そして次のF4はプロ用一眼レフとしては世界で最初にAFを導入するなど革新的なものとなった。デザインはF3に続いてジウジアーロが担当したのだが、Fシリーズきってのアバンギャルドであり、60年に及ぶ「F」の歴史の中でも異端児的存在。機能・デザインの両面でその評価がいまだに二分される「問題児」でもある。写真のF4は最高速5.7コマ/秒の撮影を可能とする単3電池6本使用のバッテリーパックMB-21を装備したF4S。

 F3は20年の長きにわたり製造販売が続けられ、先にも述べた通り名機の誉れ高くいまだに愛好者が多いのは周知の通り。20年の間にはアイレベル、HP、白黒のチタンモデル、P、AF、Hの各種のバリエーションが登場し、コレクターとしては腕の見せ所ともなるF3であるが、今日は「白チタン」と呼ばれるチタンカラーのF3/Tに、こちらもジウジアーロデザインの毎秒6コマの高速連続撮影を可能にするモータードライMD-4と云うちょっと珍しい組み合わせでご覧いただく。

「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは5月2日に撮影した写真を9点掲載いたしております。初夏へと移ろう森の様子をご覧いただければ幸いです。

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