本日の教訓:権力者は嘘をつく

 権力者は嘘をつく。ここしばらくの間世界中で、日本中で話題になっている事供をみるにつけ、あらためて、心から、心底そう思う。考えてもみれば、ここしばらくのことではなく古今東西、権力を持った人は嘘をつく。極わずかな例外はあったかもしれないが、強大な権力を持った人の多くは、我が組織のために、この国のため、世界のためと云いながら、じつは保身のために嘘をつく。それも実に巧妙に。

 嘘をつくと云ってまずければ、記憶力に欠ける、あるいは記憶のメカニズムに問題があるように思える。大切な事を忘れるのが上手い。たとえば、ある人と会っているのに、そのように言ったのに、会っていない、言っていないと云えば偽証罪に問われるが、「記憶の限りでは」会ったことがない、言った覚えがないと云えば偽証にはならない(のだろう)。不都合な事実はなかったことにする。もとへ、記憶の限りではそのようなことはなかった「ことにする」。いずれにせよ、結果的に嘘をついていることに変わりはない。

 自分自身に嘘をつく。嘘を言い続けるうちにそれが嘘ではなく事実だと思えてくるのだろう。嘘をついたことさえ忘れてしまう。権力を持ったから嘘をつくのか、嘘をつくのが上手かったから権力を得ることができたのか。「鶏が先か卵が先か」的なお話ではあるが、どちらが先であっても権力者に嘘つきが多い事実に変わりはない。

 悲しいね。嘘にまみれた人生が楽しいのだろうか。良心が痛むことは無いのだろうか。いや、痛むほどの良心を持ち合わせているならば、はなから嘘などつくことはないだろう。寂しいね、寂しい人生だね。と、嘘をついてまでしがみつくべき権力も地位も立場も財産も持たない我が身に感謝しきりの郷秋<Gauche>である。

「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは5月18日に撮影した写真を6点掲載いたしております。初夏の森の様子をご覧いただければ幸いです。

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