ホンダジェットだって安泰ではない

 MRJの量産初号機の納入が2年遅れとなることについては既に書いているが、MRJに先駆けて型式証明を取得しアメリカの空を飛び始めているホンダジェットも、実は安泰なわけではないと云うお話し。

 2016年末には月産4機、2017年には同5機、2018には年産80機(月産6~7機)のフル生産を目指すとのことであったが、どうやら現状では月産3機の線を越えられないでいるようだ。その一因はサプライヤーが製造する部品の信頼性の問題とのこと。質の高いサプライヤーを確保するのが難しいようだが、これは新参メーカー特有の問題なのか。

 もう一つの問題は、ホンダジェット用に自社開発したエンジン「HF120」の外販事業が頓挫したこと。1台当たりのコストを下げることを目的に、機体の改造を手掛けるシエラ・インダストリーズ社と、中古のセスナ機に「HF120」を搭載する事業で基本合意していたが、シエラ社が買収されたことでこの合意が白紙撤回となったのだ。

 そうは云いながらもホンダジェットは型式証明を取得しすでに空を飛んでいる。サプライヤーの選択やエンジン外販といった、購買・営業面での問題だから、技術的に解決しない問題を抱えているらしいMRJと比べれば、まだ解決の糸口は見つけやすいのかも知れない。いずれにしても早くMRJとホンダジェットのツー・ショットを見てみたいものであるなぁ。


注:画像はネット上からの借り物です。HONDAのオフィシャル・フォトだったような記憶・・・

 毎週撮影・掲載している「恩田の森Now」に、ただいまは1月21日に撮影した写真を5点掲載いたしております。厳冬期の森の様子をどうぞごらんください。
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