プロカメラマンからの100のこと(その4・最終回)

 http://www.gizmodo.jp/2014/09/100_57.html 
 GIZMODOにこんな記事がありまして、その内容について郷秋<Gauche>的講釈を加えてきましたが、いよいよ今日はその最終回。76~100までについての郷秋<Gauche>的講釈です。めでたく今日でお終いです。

76)言い訳はなし。
講釈:言い訳が必要な写真を人に見せるべきではありません。同じ間違いを繰り返さないために、撮った自分に対して、言い訳ではなく「ダメだし」をいたしましょう。

77)オリジナルな写真を撮ること。他人のスタイルをマネしてはいけない。
講釈:マネをしましょう。こんな写真を撮ってみたいと思う作品があったら、徹底的に真似してみること。レンズは何ミリ、絞りはいくつ、シャッタースピードは、ISO感度は、光源は何か、ホワイトバランスは、光の方向は等々、とことん考えてマネしてみる。一枚の写真からそこまで読み取りマネが出来るようになればたいしたものです。最初から自分のスタイルを持っているのは一握りの天才だけです。

79)黒以外のカメラは、人目を惹きすぎる。
講釈:人目を惹きすぎてはいけませんか?人目を惹きたい、目立ちたい方だっているでしょう。ペンタックスはそう云った方のために色とりどりのSLRを用意しています。まっ、郷秋<Gauche>は買いませんがね。「カメラ=黒」的な発想がいけません。そもそも伝統的なカメラの色は、シルバーと黒のコンビネーションです。戦場のカメラマンが、シルバーだと敵方に発見されやすい事から全身黒塗りのカメラを使始めたのが、今の「カメラ=黒」の始まりだと云われています。

84)風景写真は飽きる。
講釈:飽きません。飽きるあなたがあきまへん。風景写真も、あるいは風景写真こそ他のジャンルに負けず劣らず奥が深いものです。風景は春夏秋冬毎どころか、日毎に、時々刻々姿を変えます。天候が変われば風景も違って見えます。風景写真は飽きると云うあなた、風景と本気で対峙していませんね。

86)撮った写真は消さないこと。
講釈:郷秋<Gauche>も以前はそう思っておりましたが、バックアップ用に3TBの外付けHDDを2台パラで使うに至り、似たようなカットの内半分は捨ててもいいかなと思うようになりました。先日、HDD丸ごとバックアップを取り直したら28時間かかりました。こんなことは何度もしたくありません。

89)旅行と写真は、最高のカップル。
講釈:否定はしませんが、特に海外旅行で撮った写真の多くが、旅行に行った証拠写真でしかないことが多いのは事実です。

91)ノイズのある写真は、ボケ写真よりもマシである。
講釈:ノイズとピンボケが許されるのは、そこに写っているものが、普遍的な価値のある事実(出来事)の場合だけです。風景写真ではノイズもピンボケも許されません。

94)お腹がすいている時は、写真をとらないこと。
講釈:そうなんですか?写真を撮っている時にはお腹がすいていることも、暑い事も寒い事も忘れてしまいますが・・・。


 「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
 27日に撮影しました写真を4点掲載いたしております。稲刈り時の森の様子をどうぞご覧ください。

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