福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

口呼吸と歯並び噛み合わせ

2020-05-09 | 歯並び、矯正の話

上下前歯の歯並び噛み合わせが気になるという、小学校中ほどの患者さん。
前歯と一番奥が永久歯で、残りは乳歯の混合歯列の時期です。




下の前歯が若干のデコボコ、上の前歯が出っ張って開いた状態です。



下側から撮影すると、上下前歯が噛み合っていない開咬の状態です。
鼻閉はありませんが、習慣的口呼吸、そして下唇を巻き込むようにして噛む、咬唇癖があるようです。
上下同じような歯並びの場合、通常は噛み合わせが深く上下の歯は噛み合っていることが普通です。
この患者さんの場合、咬唇癖での悪影響で上下が噛んでいないと考えられます。




どちらかと言えば前歯の噛み合わせが浅く、奥歯の噛み合わせの前後関係は反対咬合系です。
出っ歯的に見えるのは、前歯が前方傾斜してそう見えているわけで、上顎が大きくて出っ歯に見えるのとは真逆です。
今後の歯並び噛み合わせ全体を考えると、思春期の下顎成長の要素を考える必要がありそうです。
この患者さんは、まずは口呼吸、咬唇癖をストップすることが必要です。それによっての改善は期待できます。
マウスピース装置の使用で、現在の前歯の歯並び噛み合わせの改善が早くなるとは思います。
その場合でも、以降の下顎成長、噛み合わせの変化は要観察です。
まずは悪習癖がストップするか経過観察です。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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