福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

変則的な抜歯矯正

2023-07-20 | 歯並び、矯正の話

高校生の患者さんで、見てのとおり上下前番の出っ張りやデコボコがあります。



加えて、向かって右上の犬歯が乳歯のままです。



X線でチェックすると、上にあるべき犬歯が横を向いて埋まったままです。



歯の頭部分の周囲がダークに見えて、嚢胞化していると思われます(含歯性嚢胞)。
歯並びかみ合わせから判断すると、第1小臼歯4本抜歯の例ですが、犬歯が非常に深い位置に埋まっているのでかわりに抜歯する計画としました。
他の部位は通常の第1小臼歯抜歯です。
治療期間は1年8か月で平均的です。





犬歯があるべきところは第1小臼歯ですが、外側から見ると犬歯に近い形態なのでで、審美的にはほぼ問題ありません。
ただし、歯の厚みや長さが犬歯とは異なるので、やや妥協的なかみ合わせになってしまいます。
埋まった犬歯は、隣接した側切歯の根の先付近にありましたので、側切歯の根の先の形態には微妙に影響が出ています。
歯の寿命には問題のない範囲ではあります。


ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 噛み合わせの改善は早めに | トップ | 夕日がビルに反射する »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿