福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

2X4 (ツーバイフォー)という装置

2011-11-16 | 歯並び、矯正の話

矯正治療の際に使用するマルチブラケット装置のうち、永久歯前歯4本のブラケットと両側奥歯2本の金属チューブを矯正ワイヤーでつなげた装置のことを2x4(ツーバイフォー装置)と呼んでいます。
前歯のみに問題がある患者さん、小学校低学年くらいで早期治療(第1期治療)が有効な患者さんに使用します。この時期は前歯と一番奥歯以外はまだ乳歯で、その部分がデコボコしていることはめったにありませんので、ブラケットは付けないのが一般的です。ブラケットの溝の角度、厚みなど歯によって違っていて、すべて永久歯のデータからつくられたものですので乳歯には適さないということもあります。ただし、個人的には2x6(ツーバイシックス)と呼んでいますが、前から2番目の永久歯(側切歯)のねじれやスペース不足が大きめの場合、乳歯の犬歯にも下の前歯用のブラケットを応用して使用することで治療効果がベターになります。





この患者さんは上の前歯が出っ張ってかつデコボコがありました。歯並びの幅を拡大してしばらくそのまま経過を観たところ、自力で上の前歯の並びや出っ張りが改善してきたのですが、若干限界がありました。そこで前歯の配列を改善して下の歯ともきちんと噛むことができるように、この2X4装置を付けたわけです。
ブラケットというと、何だか複雑というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますし、外せるタイプの装置ではできないの? とも思われるかも知れません。実は、この装置が色んな歯の移動ができるのと治療効果が一番確実なので、治療する側にとっては一番簡単な装置なんです。
外せる装置ですと、患者さんが使用しなければ治癒しませんし、色んな歯の移動をするために場合によっては、途中から装置変更とかワイヤーにスプリングを付けるとかの修理が必要になって、不確定要因が多くなるように思います。





装置を付けた直後ですので、ブラケット方向の目印のドット、歯にはブラケットの高さや角度の目印が付いていますが、、これらは歯磨きですぐ消えますのでほぼ透明の見かけになります。今から半年以内で治療終了にはなると思います。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
              http://www.futatsuki-dental.com/

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