当院の小児の患者さんの場合、両親が一緒に来院されることも珍しくありません。
先日、お兄ちゃんの治療の場面でお母さんがが同室していらっしゃる時に、待合室からはお父さんが妹に読み聞かせをする声が聞こえてきました。
このお父さん、仕事柄忙しい人なのですが、保育園の父母の会の役員をしていた時期に一緒に役員で頑 張った人です。保育園保護者の場合、父親の育児参加は多かれ少なかれ必要で、このお父さんの読み聞 かせの声を聞いて何かほっとするものを感じました。
思わず私の横のお母さんに、「お父さんは普段も 読み聞かせをされているんですか?」と訊きました。「そうです。家には本当にいっぱい絵本があるん ですよ。でも、子どもたちには私の方がいいみたいですけど。」とのご返事。
子どもは同じ本を何回読んであげてもいいんですよね。なぜか飽きないんです。子どもたちが眠る前の 静かな時間、親子の簡単なスキンシップではないでしょうか。私自身も最近では小学校ボランティアで1、2年生に読み聞かせをしたのですが、熱心に楽しそうに聴 いてくれ,、聴いた感想を話してくれました。
いずれ読み聞かせの年齢も卒業していきますので、子どもが必要とする時期にはこの時間を与えてあげたいものです。
我が家で人気だった代表作。「かさ」は絵のみで文章がないので、読み手が脚本家です。その時の気分で脚色を。
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