福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

早期発見が望ましい

2024-09-13 | 口の中の問題

当院では定期健診で来院する患者さんが殆どです。
問題があっても、定期的に経過観察ができるので、虫歯であれば早期発見とまずは予防が可能です。
歯並びかみ合わせだと、現在および将来的問題発見と適時の介入が予測できます。
小児歯科では時間軸を考慮した計画が必須と言えます。



この患者さんは小学校後半に入って来ていますが、定期健診でフォローしていたにも関わらず、右上乳歯奥歯間に虫歯発生です。
他の乳歯奥歯間も虫歯の可能性があるので、残る3か所もX線診査しましたが、幸い無事でした。
結構進んだ虫歯で、ここ数か月ではなくて、以前からあったものが進んだ結果ある日発見に至ったわけです。
治療すれば解決しますが、発見が遅れてちょっと残念に感じます。
健診時に簡易的にフロスで歯間をチェックし、ザラザラ感やフロスが毛羽立った場合は、X線診査を行っています。
初期虫歯であれば、フロスやフッ素ジェルの励行や進行止め(サホライド)で経過観察でOKです。
このような例があると、虫歯リスクや日々のケアの状況も考慮して、ある年齢ではスクリーニング的X線診査が必要かも知れません。



こちらも小学校後半の患者さんで、側方歯の生え変わりが進む時期です。
この時期の将来的問題は、歯の欠如や形成の遅れ(頻度で言えば第2小臼歯)や上の犬歯の方向の不良などで、パノラマX線での診査が適切です。
歯数の欠如はありませんが、向かって右上犬歯の位置不良を認めます。
多分自力での萌出は不可で、乳犬歯が残存します。
軽度であれば乳犬歯や第1乳臼歯の適時抜歯で永久歯誘導はできますが、この患者さんはもっと早めに発見でも誘導不可と思われます。
将来的には、犬歯部開窓して、矯正治療で解決はできます。
一般的にはもう少し早めで、側方歯交換期が始まるころにX線でスクリーニングすれば、ベターではあります。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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